◆ふらいふぃっしんぐゴッコ

405.植野稔さんご出演のTV番組

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ワタシが若き時分より敬愛してやまない植野稔さん。その植野さんが BSフジ『なるほど!ザ・ニッポン』なる番組にご出演。上写真は、同番組HPより拝借(※下2つの写真も同じく)。左が植野さん、右は同番組のナビゲーターであるフジテレビ・アナの益田由美さん。いかなる内容か。これも同番組HPから、そのまま引用させていただこう。

【放送日時】 2010年10月15日(金)19:30~19:55
【再放送】 2010年10月16日(土)
【再放送】 2010年10月22日(金)
今回、益田アナが訪れたのは栃木県。野岩鉄道にゆられて到着したのは、日光市の中三依温泉駅。ここで再会するのは、この地で山岳ガイドの仕事をしている植野稔さん。植野さんは遊びながら自然からいろいろなことを学ぶ、「遊学」を推奨しており、自然訪問ツアー「自然遊悠学」では、ここに訪れた人たちを素晴らしい自然に案内しているという。

 そして、植野さんと昔から親交がある今井さんも加わり、3人で山へきのこ採りに行くことに。植野さんの自宅近くの裏山は、山菜が自生しているほか、秋にはきのこをはじめ山の幸に恵まれている。3人は植野さんの遊学世界に触れながら、きのこ採りを楽しむ。

 さらに採ったきのこを使って、植野さんに山人料理をごちそうになる。松茸や舞茸をふんだんに使った絶品料理を目の前にして、植野さんは将来の夢を語り始める。

(続きをぜひに)



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植野さんのご自宅内だが、正面のキノコ、コレ、天然マイタケ。コレだけで市場末端価格数万円。右のキノコと益田さんが手にもつのはマツタケだろうが、これまた同じく数万円。ヨダレは出んが、“手”は出そう。
しかしまあ、この写真の植野さんの“お顔”といったらで。「なんちゅう顔してんだ!?植野さんよ!」失礼ながら大いに笑っちまった。「眠そう~、植野さん!」&「まるでジイサンだぜ、植野さん!」。ワハハハハ!(植野さんよ、ゴメン。ハハ!)。しかしながら、次の写真はイイでっせ。
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この凛としたたたずまい、豁然大悟の趣が。(確か)御年63歳。釣竿持たせたら今なお「達人」、山や谿を歩かせたら『超人』の域にあるが。比肩しうるのは、ワタシが知る限り、瀬畑雄三さんのみ。この方もワタシにとっては若き頃からの畏敬対象で。
振り返るに、フライフィッシングにハマってヨカッタなあ~と感じ入ることがいくつかあるが、おふたりと知己を得られたこともそのひとつナリで。
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3年前、拙宅にご宿泊下さった際の植野さん。何年振りの再会かふたりして忘却。そのふたりして鍋料理をつつくの図。つつき始めるや否や植野さん、唐突にこう問うてきた。以前、『フライの雑誌』誌上の我が連載記事でも簡単に記したエピソードだが、ココではさらに詳細に。

植野さん、こう問うてきた。「マスザワさん、どこまでが『釣り』だと思う?」。たったそれだけをのたまうと、箸を鍋に突っ込みながらチラッとワタシに目を向けてきた。視線が合った瞬間、“禅問答的質問だな?”と理解すると同時に、“ハハ~ん。このワタシを値踏みしとるな?”と。
かような場合、逆質問や時間稼ぎのためのツナギ台詞の類は一切ダメ。「植野さんが満足するような回答?」とか「釣りにもいろいろあるけど・・・」といった類がソレ。ソレだけで、値踏みは軽くなり、安く&軽く見積もられるのが関の山。“ケンカ”と同じである──というか、「禅問答」なるもの本質は「ケンカ」だが。

植野さんの問いを受けたこのワタシ、瞬時に古びた大脳細胞に“渇”を入れ、5.6秒の黙考ののちにこう回答。「サカナのクチに釣りバリが掛かった瞬間までだね」
その刹那、「オオ~~ッ!」と雄たけびあげながら植野さん、箸を置いた右手をサッとばかりに差し出してきた。握手を求めてきたのである、それも満面の笑みを浮かべながら。怪訝に思いながらも、その手を握り返したら植野さんこう言った。「マスザワさんが初めてだよ、“正解”答えたのは・・・」。聞けば過去、数百人の方々に同じ質問をし続けてきたという。
それを聞いてニタリとしたワタシ、「そんじゃあ『正解』にカンパ~~イ!」。正直、ホッとしながら、「麦ホ」を喉に流し込んだ次第。

植野さんは常にこの種の形而上的問いかけを自身に投げかけてきたし、現在もなおである。顔に刻まれたシワの一本一本が、その“答え”───といったら、気取りが過ぎるかな?ハハ!
この種の思索や命題提議に関しては、フライフィッシングこそピッタリ!とその昔は信じていた。高尚なる筆致と高邁なる思慮性で斯界をリードしてきた著名論者の方が自著内で、ヤマメの例のパーマークを「チャクラ」と表記・表現。「さすがだなあ~」と感じ入ったし、嬉しくもなった。
ところがだった。同じ著書内で、「鳥獣類素材を使うのは問題があるのでシンセティック系素材を───」と記し、また「ニジマスよりブラウン鱒を放流すべし」なる旨の記述を読んで胸クソが悪くなった。一旦は「深瀬」と信じたものが「浅瀬」にすぎなかったということだ。

植野さんは、表現能力こそそのくだんの論者に劣るだろうが、まぎれもなく『深瀬』である。それも「底」がまったく見えないほどに深遠な────。

『深瀬』と『孤高』に乾杯!

昼間っぱらから、ビール系飲みたくなった我がいる。早くも“プシュッ!”ワハハ!


■追 記
●記すべきか、よすべきか大いに迷ったのだが、記すことに。
●20数年前、植野さんと瀬畑さんを当方に紹介してくれた御仁のことである。

●その御仁、入澤美時氏なる方。フライ歴の長い方ならご存知かと思うが、『ヘッドウォーター』(双葉社刊)なる季刊誌が20年前に刊行。その編集長として、また、同時期、山と渓谷社から刊行された沢田賢一郎氏や西山徹氏、山岸行輝氏(五十音順)らの一連の著書シリーズにおけるプロデューサー兼チーフ・エディターとして業界筋では有名だった方である。

●実はその入澤氏、昨年3月末に亡くなられた。食道ガンだったそうで。享年62歳。
●そのことをしばらく経ってから当方に伝えてくれたのが植野さんだった。絶句した。植野さん、「瀬畑さんは告別式に出たようだ」と。即座に瀬畑さんに電話を。事実だった。遅ればせながら、線香をヤマほど焚き般若心経をたむけた次第。

●20数年前、まだ当方が会社勤めをしていた頃、当方の担当した業務で入澤氏と知り合った。その当時、氏は「長良川河口堰反対運動」のリーダーとして知られていたが、当方との会話はもっぱら「渓流釣り」に集中。短期間でまさに意気投合し、以来、仲のいい兄弟のように付き合った。

●たいへんな「インテリ」だった。荻窪にあったご自宅に初めて訪れた際、2階の二間を見て唖然・呆然と。三方に天井まで届く書棚が配され、膨大な量の書物、それも開くのが躊躇されるような高価風にして難解風書物がビッシリとしかも整然と並んでいたからである。
「・・・ヘタな図書館以上だな」とツブやいた当方、それでも「そのうち2階が抜けて、アンタら夫婦、圧死するぜ」と精一杯の“悪態”を。当方の悪態には慣れっこの入澤氏、嬉しそうに笑っていた。
●「酒豪」だった。何回、酒席を共にしたことか。朝まで飲み明かしたことも一度や二度ではなかった。「釣り好き」だった。これまた何回、釣行を共にしたことか。新潟県の奥地を訪れた際、ふたりして相当に危ない状況を乗り越えたことも───。

●20年近く前、当方も植野さんも瀬畑さんも、ゆえあって入澤氏とは袂を分かち、以来、植野さんと当方、コンタクトを持ったことは一度もない。
●今現在は良き想い出のみが残っている。『感謝』の気持ちはそれ以上。当方が一連の著書を上梓しえたのも、また、植野さん、瀬畑さんと親しくお付き合いさせて頂けているのも、入澤氏の存在があったればこそだからだ。

●氏が釣り業界やフライ業界に残した功績は大きい。いくつかの例を挙げれば、「植野稔」なる希代の傑人を世に出したのも、釣り関連のムックや単行本が“ビジネス”として成立しうることを証明したのも、そして「書籍DESIGN」の重要性を知らしめ、併せてDTPをいち早く導入したのも、紛れもなくYoshitoki Irisawaだったからである。

●親しく付き合っていた当時、当方、少しばかり年上の氏を「ヨッちゃん」と呼んでいた。プライドの高い気鋭の学者然とした氏には似合わん呼称だなと承知のうえで。
●氏の事務所の女性スタッフがある時、こうのたまった。「他の人からそう呼ばれたら絶対に嫌な顔をするはずなのに、マスザワさんから呼ばれるといつも嬉しそう~」と。

●改めて、「あばよ、ヨッちゃん!」である。

●入澤美時氏を少しでもご存知の方、また、氏が手掛けた書籍とわずかでも「縁」を持たれた方、西方に向かって手を合わせて頂ければ幸甚至極ナリで。
●「南無&合掌」、そして「献杯」。

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by s_masuzawa | 2010-10-15 13:23 | ◆ふらいふぃっしんぐゴッコ | Trackback(1)

●校門が 雲に覆われ 加計ゲート


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