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◆モロモロ論

519.「僕」がダメ

一昨日の読売新聞朝刊に某出版社の広告が。3冊の新刊本が並列に紹介。その真ん中のヤツに大いに興味が。下写真をドウゾ。
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この広告を見ると、書名は『メールを返信しない理由』と思われるハズですがいかがで?。「僕」もそうだった。ところが、Amazonでチェックしてみたら『3年で7億稼いだ僕がメールを返信しない理由』という長ったらしいモノだった。
最初、この「3年で7億稼いだ僕が」なるフレーズは“キャッチ”かと。この“キャッチ”に気づかなければ、当ブログでネタにすることは絶対になかった。
「僕」がこの出版社の担当者だったら、「3年で7億稼いだ僕が」のほうの文字級数(=文字サイズ)を大きくする。インパクトが断然ちゃう!からで。それにだ。そもそも「メールを返信しない」ことなんぞ、さして重要・重大な所業でもあるまいに。マヌケてまっせ!幻冬舎サンよ。
てなことはともかく、書名の下のインデックス風内容紹介コメントを読んでニタリとした「僕」。皆さんもドウゾ。
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19項目が羅列されているが、皆さん、いかがな感想を?巷に溢れんばかりに氾濫しとる“人生指南書”のノウガキ類とは真逆のことの羅列ゆえ、半信半疑になられた方が大半かと。そのあたりのマドラー感(=muddler)が醸成されて、印象が際立つからこそ、「売り」に直結する(だろう)─────という出版社サイドの思惑が透けて見えます。

ところで「僕」は、数十年前からこれらすべてを“実践”してきた御仁を知っている。極めて身近なヤツだ。メールの返信はまずしないし、拝み倒されて渋々出向いたナントカ交流会やパーティは10分ほどでコッソリとフケるのを旨とし、ドタキャンした結婚披露宴は数知れない、「陰口&ワルクチの類は研磨剤」とつねづね嘯く・・・そんな偏屈にして不遜なオトコで。
しかしながら、その御仁、3年どころか30年かかっても「7億円」(も)稼いでおらん。とはいえメゲルことのないその御仁、「きっと時代が早すぎたのダ。よお~し!これから3年、より一層、磨きをかけて『7億円』手にするゾ!」と意気軒高。皆さんもその御仁と一緒にトライしてみませんか?ダメ元で。ワハハ!
た・だ・し、これらを徹底実践して「7億円」とやらを手中に収めたとしても、その代償として、葬式の際の参列者数が極端に寂しい~状況になることぐらいは覚悟せにゃあなりませんや。なんてったって、「人間関係を切り捨てろ!」ってえ主題なんですからという点以上に、間違いなく嫌われまっせ!これら全部実践しとったら。なにせ、「横並びシンドローム」&「お仲間づくり症候群」が世代年代を超えて蔓延しまくってますからねえ~SNSなんぞを“媒介”にして。ハハ。
本田選手クンに御指摘されるまでもなく、これからも「個」ですよ、「個」。「KO」は「孤」でもアリってね。「孤高」の「孤」デス、いうまでもなく。“仲良しゴッコ”の「コ」じゃあ間違ってもありませんぜ。ワハハのハ!

さあて、「7億円」か「参列者数」か─────「僕」の場合、絶~~~対に、「7億円」ですがね。熟慮もせずに即座に回答。ワハハハハ!

この本、一瞬、買って読んでみるかな?と。しかしながら即、ヤメ。理由のひとつは、『3年で7億稼いだ僕がメールを返信しない理由』なる書名の、「僕」なる表現がダメだからで。なぜか、昔からこの「僕」なる表記表現が大いに苦手なんですワ、この「僕」・・・・・とここまでムリヤリ記してきて、怖気立った「僕」────もとい。「我」がオリマス。
「僕」ではなく「ボク」ならまだ抵抗感は少ないんですがね。ついでに「私」も結構ダメ。「ワタシ」だとほぼゼロ。「わたし」もワルクはないと・・・。オモロイもんですねえ~、表現、とりわけ日本語表現ってえヤツは。
ちなみにかような微妙な感覚を味わえ、かつ選択肢が広い言語体系は日本語だけで。他にも「ワタクシ」「我」「オレ」「おいら」「わらわ」「ワシ」「アタイ」「アチキ」「拙者」「当方」「自分」「小生」・・・などなどと実に多種多彩。二人称も同様。エエ国に生まれてヨカッタなあ~ボクちゃんは。ワハハのハ!

ところで、この本の購入を断念した理由はもひとつアリ。火急的に読破してその感想等を当ブログにて開陳せねばならない書籍があるからで。この本でゴザイマス。
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数日前に届き、途中まで読み進んでいる。突如、「ワタシ」の氏名が登場してきてビックリ仰天!ハハ!
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著者は、『フライの雑誌』編集発行人の堀内正徳さん。ゴッツウ、オモロおまっせ!言葉は脈動、文章は躍動しとります。「こんがらがった人生のステキな脇道」とあるように、“指南書”ではなく“指標書”的色彩の好書。小粋な教示に溢れとりますヨ、それもクスッと笑えるような質とフラットな目線からの(←コノあたりがムズカシイのだ、文章書きにおいては)。

<堀内さんへ>

ありがとうございました。必ずや近々、当ブログにて記事に!
ついでながら、不義理しまくりですみません。
昨年暮れから、バタバタしてまして・・・と元広告ギョ~カイ人として、7億円しか稼いでいないワタシなりの言い訳を。ワハハ!
しかし、なんですね。堀内さんの「わたし」表現、実にお似合いで。久野康弘さんの「ボク」と北野武さんの「オイラ」と、ついでにワタシの「ワタシ」と並ぶフィット感が─────。
そのワタシ、葛西善藏さん(や加藤るみさんとやら)と釣りをするより、堀内さんとぜひに!と。
「5分」でワタシの人間性を喝破される“恐怖”に怯えながらもですがね・・・とそのあたりまで読み進んでおりますんで、いましばらくのご猶予をお願い申し上げる次第です。

幻冬舎刊の冒頭の書、ワタシだったら書名をこうする。

『行き当りバッタリの生き方でボクが7億円稼いだ理由』

サブタイトル(ないしはキャッチ)は「ライフデザインなんざクソ喰らえ!」、キャッチ(ないしはサブタイトル)は「楽しい老後と寂しい葬式のススメ」。ワハハハハ!
これから3年間で7億円(以上)稼いで、自ら著者になる気の意気軒高な僕、もとい。我がオリマス。たまには、ナントカ交流会やらド派手な結婚披露宴に出向きましょう~かね?ハハ!でオシマイ。

────────────────────<INFORMATION>────────────────────
519.「僕」がダメ_a0054043_13235227.jpg〈 秋月岩魚さんのポストカード発売中 〉
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by s_masuzawa | 2013-06-18 09:13 | ◆モロモロ論

●超天才 羽生で最後 違ってた


by s_masuzawa
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