◆ふらいふぃっしんぐゴッコ

585.『フライの雑誌 最新号(Vol.102)』発売中!(ついでに我が「おでん学」をば───)

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●『フライの雑誌 最新号(Vol.102号)』表紙ほぼ上半分より

唐突ながら「おでん」のハナシから。さらに唐突に我がメタファー型持論をばひとつ。

   「雑誌ってえのは『おでん鍋』のようなもの」

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『フライの雑誌 最新号』の見出し。「おでん種」ですワ、ひとつひとつの記事は。素材も違えば、味もむろん違う。それらが“同居”して、ひとつの、まとまり感(=WORLD)を作り出す────。“さあて、どれから読もうかな・・・”ってえ感覚は、おでん鍋を前に“さあて、どれから食おうかな・・・”という感覚とまったく同質。ゆえに上記メタファーが成立するというわけでゴザイマス。
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上写真は、ワタシが常備しているパック製品。「CO-OP」のPB商品でして価格は198円ナリ。スーパーやコンビニでも同様のものが並んどりますね、最近は。なぜか価格も同じなら、おでん種も一緒。ダイコン2ケ入りという点もで。ノウがないっちゃあないですぜ。

ところでこのワタシ、おでんの屋台や専門店等で最初にオーダーするおでん種は、ここ数十年、まったく変わっておりません。「ダイコン・チクワ・ガンモドキ」の3種ナリ。

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この3種を同時にオーダーし、そん時の気分でまずダイコンを一口、続いてチクワをガブリ、そしてガンモを箸で分割して・・・・・てな食い方をするのが常。

『フライの雑誌』を手にしたときも同じ。「数年前から」という条件付きながら、3人の執筆者サンの記事をまず最初に。それぞれのサワリ部分を軽く一読してから、順に一気読みに移る────。
その御三方の記事を読み終えたら、あとはランダム(※便宜上、この御三方の記事に関しては後半部で)。「さあて次はジャガイモにしようかハンペンにしようか・・・・・オッ!ツミレもいいな」ってえノリですワ。

今号では、「あらま!タケノコがあらあ!」となりましてね、しかも、2種類のタケノコがセットになっているというユニークさ。「こりゃあウマそう~!」とあいなりました。ちなみにその2種、フツ~のタケノコ(=孟宗竹)ともひとつはネマガリタケ(根曲竹)。コレです。
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「竹竿(=バンブーロッド)」をテーマとする対談。このおふたり、その竹竿に関する書を昨年上梓。記事冒頭の<編集部>付きコメント部分に惹かれました。
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この「────マニア同士の火花がバチバチと飛びかう、大人げないオトナの対談────」なる箇所に我が野次馬感覚が強く反応。
実際、こんなヤリとりがあります。

 永野 「────ところで錦織さんは、FEトーマスとペイン以外は、どんなアンティーク竿を持っているんですか」
 錦織 「ひみつ」
 永野 「は?全部で何本くらい持っているんですか」
 錦織 「ひみつ」
 永野 「わけわからない」


どちらの御方が「ネマガリタケ」か、お分かりになろうかと。ワハハハハハ!
ま、ワタシが永野さんの立場だったら、軽くドウカツしとりますがね、巻き舌口調で低音(=ドス)効かせて。同時に机の下で向こう脛あたりを一蹴りしたりして。まさか、泣き喚きゃあせんでしょうが、あのどっかの市会議員サン県会議員サンみたいに。ワハハ!
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といいつつも、錦織さんなる御方、たとえば「────竹竿のアクションでも歴史でも、雰囲気だけで適当に語られている状況が不幸────」「────多くの場合、モダンは先祖返りにすぎません」などなど、個人的に首肯できるコメントが随所に。ネマガリタケってえのは滋味というにふさわしい通好みの深~~~い旨みが持ち味ですからねえ。
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一方の永野さん、「フツ~のタケノコ=モウソウチク」然。それも穂先部分のクチ当たりヨロシキやっこい部分ではなく、歯ごたえ十分の根元部分。それも縦切り状のソレ。
実際、対談をリードなすっている・・・・・その反面で、モウソウチクならではの「アク」がたびたび。
「サルに申し訳ないですね」「相当深刻なご病状ですね」「まあ、150人くらいかな」などとキツめの一言をさりげなく。これまたワタシが錦織さんだったら即、過剰反応。きっと異様に盛り上がるでしょうね、対談は。ワハハハハ!
いずれにしても、2種類のタケノコの味わいを堪能できました。

続いて堪能したのはコレ。食べ応え十分すぎる「バクダン」(=サツマアゲの中にゆで卵が入ったヤツ)級。
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熟読後の感想。「釣りを生業にしている方々は必読かも」と。米国が進んでいるのは、「兵器」と「エンタメ」だけかと思ってましたが、「釣り環境保全」に関してもまさに先進国であることを認識した次第。「合理主義」なる価値観が観念論の域にとどまらず実践面でも開花した好例だなあ~と感心気味に。我が国で“マネっこ”するのはちとムズカシイ・・・・・と悲観的になりましたがね。
その悲観気分を一新せんとクチ直しも兼ねて次に選んだのは、またまたタケノコ。それも「マタケ」。以下余談風。
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このマタケ、関東周辺だと5月から6月が旬。アクもなく、皮をむいてそのまま10分ほど茹でれば即食えるというありがたき食材(※モウソウチクの場合、皮付きのまま糠入りの熱湯で40分以上茹でてから、半日以上はそのまま冷ますという面倒さが)。しかも、1mぐらいに伸びたモノでも食用可能。
そして、出始め時点から真っ直ぐに(ストレート)に伸びるという特徴が(※タケノコとして収穫されるモウソウチクの出始め部分、実は微妙に曲がっております)。
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こんな碧くなった部分もヘッチャラ(※モウソウチクだと硬すぎてまず絶対に食えん)。適度な歯ごたえもあるうえ、味も淡白ながらシッカリとタケノコの風味が!
今年ワタシ、偶然知り合った隣町のオバチャンから都合40本ほど頂いて、連日飽食しまくりました。何本かは細めにカットし、日干しにして「シナチク」に。干しすぎて失敗しちまいましたがね。ワハハ!以上余談オワリ。

そんなマタケ風記事はコレ。
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23本の名竿的竹竿の試振りレポート。ストレートそのもの。「23本もよう集めたなあ~」と感心しきり。このワタシ、そのうちの数本は実際に手にとり振ったことが。その中の一本には、度肝を抜かれました。たとえるならまるで「柳の枝」。まるっきり対応できませんでしたね。それコレ。以下、我が想い出バナシ風余談型戯れ文を────。
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10数年前の2月1日、長良川の解禁日に60名を超える方々が現地に集結したことが。当初はワタシの周りの親しき面々10数名で集まろう~!と企てたものが、アレヨアレヨという間に、その大人数に。著名エキスパート諸氏もあまた御参加。1日の夜の大宴会は実に実に楽しうゴザイマシタ。

明けた翌日、その半数以上の方々が(※ほぼ全員が酷い二日酔い。ワハハ)長良川本流の某有名釣り場を“占有”。壮観至極でしたねえ~。ギャアギャア騒ぎながらも皆さんワキあいあいでシラメ釣りを楽しんでいたら、ひとりの御仁が、「この竿、振ってみてください」とワタシのところに。それが「柳の枝」でした。当時(も今も)、自信(だけは)満々のワタシ、おもむろにその竿を手にして振ってみたところ・・・・・・以下割愛。ワハハのハ!
我が醜態を見た某著名エキスパート氏が、「貸してみて」と自信満々風で。結果は・・・・・以下割愛。
それを契機に、あまたの面々がこの竿を。「キャスティング・チャンピオン」なる肩書きをもつエキスパート氏をはじめ名だたる腕自慢諸氏がトライ。そしてです。全員が討ち死に────。

そこにひとりのエキスパート氏が「オレにやらせて」と。これまた自信満々風。“このヒトもアカンだろうな~”とワタシ、冷ややかに。
ところがでした。見事なループを保ってフォルス・キャストを。そこに居合わせた10数名、揃って「エッ!?エッ!?エッ!?」。シュートも見事に決めてほとんどフルラインを放出。ビックリすると同時に拍手喝采!
その方、『クレオール』の清水一郎さん(コチラをクリックのほど)。その集結時に初めて握手を交わした関係ながら、以来、ワタシこの方のファンになり、現在に至るまで懇意に。「孟宗竹」というより「暴走竹」みたいなところがある御方ですがね。ワハハ!フォローも兼ねて一言添えれば、清水さん、少なくともマタケのごとく「真っ直ぐな気質」の持ち主であることは間違いありませんよ。

たった今気づいたんですが、この調子でノリにまかせて記していると、トンデモナイ長文に────。他にも一言でも触れたい「おでん種」がぎょうさんあるんですが(※一通り全種を“食し”ました)、そろそろ「まとめ」をば。冒頭部で記した「ダイコン・チクワ・ガンモドキ」の3種に関しての雑感をもって、ジ・エンドとさせていただきます。まずはこの記事。
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松井さんの実釣シーン描写力はピカイチ!ますます磨きがかかっており、臨場感がビシビシと伝わってきます。フレーズは随所に弾力感と躍動感が感じられ、そのうえ、単語や接続詞のひとつひとつにジワ~とくる味わいが。腕効き職人サン手作りのガンモドキのよう。ハシでつついただけで、絶妙な弾力感がありますわね、それと同時に含んだおでんつゆがジワ~とばかりに浸みだしてきて、唾をゴクリ・・・・そんな趣で。
ちなみに、ワタシも「豆腐」は大好きで。おでん鍋に入っている焼き豆腐は敬遠気味ですがね。
しかしまあ、アレを「豆腐」と呼ぶとは・・・・・ワハハハハ!でした。
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続いては牧浩之さん。今号では2つの記事を。「チクワとチクワブ」のような関係性かな?と(※チクワブもワタシ、好みで)。ひとつはコレ。エッセイ型釣行記。執筆者名下のカタガキにご注目。
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「────猟師」ってえのがイイ。光る。かようなカタガキ部に、フライフィッシングや釣りと全く関係しない企業名やら役職名を明記するのは無粋どころか嘲笑対象になるが(※過去にそういうアホ丸出しの御仁がオリマシタ)、「猟師」なら別。フライ・フィールドと大いに関係深いからだ、猟師サンのフィールドは。
実際、牧さんのエッセイには我々フライファンにとって役立つノウハウが常に。今回の記事でも、「イノシシの獣道なら安全」「シカの場合はダメ」的な記述が。同時に、かような記述が緊張感を醸し出して読者をひきつける。視点の構え方やリアリティが断然違うからだ(※「おでんや屋さん=編集人氏」はそのあたりを踏まえて&老婆心もあって敢えて牧さんの職業的カタガキを明記なすっているんだろうと推察。基本的に同誌は執筆者の居住地のみ明記を旨としているゆえ)
牧さんの記事が、ありきたりのエッセイや釣行記と完全に一線を画しているのは、その点もあってのこと(※ワタシ、通常のその種のモノはまず読まん)。
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もひとつはコレ。牧さんは、その猟師なる立場を利して、いくつかのフライ用素材を自前で調達。それを自ら加工し製品化。流通経路も構え自ら宣伝なすって販売。ワタシ、「フライ界のSPA業態」と命名。ちなみに「SPA業態」ってえのは、あの「無印良品」や「ユニクロ」、「ニトリ」のような企業業態のこと。この“SPA”ってえのが何の略かはご自身でお調べのほど────。
この記事では、ウイング材解説の箇所でSPA業態としてのポリシー的記述がちゃあんと記されています。
いずれにしても牧さん、「知の集積度」がますます高まり、個性的かつ、こなれた文体で毎回楽しませてくれますワ。
そして「3種のおでん種」の最後は、この御方────。
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●『フライの雑誌 最新号(Vol.102号)』表紙ほぼ下半分より

島崎憲司郎さんの記事には毎回圧倒され続け、いい加減、わが身にも耐性ができてもエエのに今回もまた圧倒されマシタ。まだ今号を手にとられておられん皆さん、ぜひ御自身の眼で!
表紙を飾った上写真の「ネズミ(ちゃん)」は島崎さんデザインのモノ。

 ※フライフィッシングとご縁のない皆さんへ。
 コレ、「フライ(毛バリ)」。ちゃあんと、魚をかける能力に満ち満ちてオリマス。


それ以外にもいくつかの「シマザキ・オリジナル」が今号では。いずれも瞠目。
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コレが何を模したものか、説明は不要でしょう。全体のほぼ8割が、とある一種類の鳥の各部位羽根で構成されています。こんな“手品”みたいな芸当ができるのは世界中広しといえども、島崎さんただ独り。断言しちゃいますねえ。
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特集ページには、「Phesant Tail Nymph / Shimazaki Tune」と題した記事が5ページにわたってスケッチ風に。
島崎さん自らの手によるイラスト&解説文字の雰囲気やタッチは、ワタシが以前からたびたび指摘するように、かのダ・ビンチさんのスケッチにソックリ。ですんでワタシ、「ダ・シマザケッチ」と命名しましたがね。ワハハ!

てなわけで、十分すぎるほどに堪能させていただきました。「ダイコン、またおかわり!」てな調子で3回熟読。もう一回、おかわりしよう~ってな気分ですワ、マジメなハナシ。

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最後に、「おでんつゆ(汁)」のハナシをば。この「おでんつゆ」、大別すると2種類あるのはご承知かと。濃い口醤油を効かせた「関東風」と薄口の「関西風」。はっきりいって別物ですね。個人的には断然、後者が好み。ウドンやソバは前者ですがね。

最初に「おでん」を導入したコンビニはセブンイレブン。今から30数年前のことですが、当初は「関東風」でした。ところが問題が。香り・・・というか匂いが店内に充満。そこですぐに改善して「関西風」に。薄口醤油のほうが「匂い」が少ないってえわけで。
しかも、望外のメリットが。つゆの透明度が高いため、おでん種が見やすくなった!とあいなりました。お客さんも選びやすいし、お店のスタッフも残量のチェックが断然しやすくなるというメリットが。以後、競合他社もそろって追随したという経緯。

40年以上前、東京は杉並区阿佐ヶ谷にあった屋台のおでん屋さん。ここで初めて関西風に出会って以来、完全に“転向”しちまいました。見た目にもスッキリですが、それぞれのおでん種がもつ旨味がより引き出されている────そんな印象を。コレ、いまだに変わっておりませんや。
そしてです。もひとつ肝心な点は、「関西風のほうが、おでん種を選ばない!」、すなわち、「豊富なおでん種が楽しめる!」という点で。
実際、「阿佐ヶ谷のおでん屋台」では、タケノコはむろん、「フキ」だの「シイタケ」だの「ニラ」などユニークな種がぎょうさん。それらを、別皿にてカラシ醤油で食べるという粋な提供を。自らおでん鍋を作る際、ワタシ、今でもこの方法を採用し、過去、あまたの友人・知人が追随しとります。

で、結論。「フライの雑誌なる『おでん屋』さんは関西風」。しかも、マル秘的な隠し味を利かせているな────と“邪推”。その隠し味、「オイスターソース」かな?と。
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昨年の暮れ、NHKの朝ワイド『あさイチ』なる番組で、「おでん鍋にオイスターソースを加えると絶品味に!」と紹介。即、試してみたら、それこそ、ひっくり返らんばかりに驚いた!おでんつゆも自体も旨い!なら各おでん種が持つ旨味も明らかに増しました。とりわけ、ダイコン、ガンモ、そしてチクワの3種。ワハハハハ!『フライの雑誌』以外の“おでん屋さん”じゃあ、この3種、かくも美味くはなりませんぜ、絶対に!

試してみたいという方へ。オイスターソースは、おでんつゆ1リットルに対して「大匙1杯弱」が目安。醤油は薄口、ダシは昆布のみが個人的にはオススメで。ワタシはしばしば、昆布茶を入れてますがね、オイスターソースの約半分程度。
「夏におでん?」と思われた方。セブンイレブンの恒例となった「おでんキャンペーン」は、毎年8月末から9月上旬にスタート。「70円均一セール」で毎年数回展開。
で、イチバン売り上げがイイのは、残暑真っ盛りのその最初のキャンペーン期。意外でしょ?真夏にタンメンやモヤシソバがピッタリのように、おでんも合うんですワ、少なくともワタシには。
ちなみに先に紹介したCO-OPのパック、別売のガンモドキ(※パックには入ってませんのでね)を入れて鍋で煮る。その際、水を100ccほど足してからオイスターソースを小さじ1杯。煮る際には、くれぐれも弱火で。グツグツとばかりに沸騰させると、つゆは濁るし旨味もとびます。よろしかったらお試しを────。

最後の最後に、島崎さんを「ダイコン」ほか、傲慢にも執筆者の皆さんを、おでん種にたとえちまった非礼を衷心よりお詫び申し上げます────なあんてね。ワハハハハハ!とばかり笑ってゴマかす我がおります。以上、やたら長~~~~~い駄文に最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。嘘偽りなく衷心より感謝申し上げる次第です。
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by s_masuzawa | 2014-08-02 12:46 | ◆ふらいふぃっしんぐゴッコ | Trackback

●校門が 雲に覆われ 加計ゲート


by s_masuzawa
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