◆ふらいふぃっしんぐゴッコ

598.とあるCMムービーと“あどばいざー”氏

前記事(Vol.597)末尾で予告した某自動車メーカーの某車種WEBムービーの紹介をば。メーカー名は「TOYOTA」、車種は「ハイエース」也。
(※予めお断りを。「フライフィッシング」や「渓流釣り」を嗜まれない方々には理解不能の箇所も。なるべく御理解できるよう腐心はしましたが・・・はてさて)

a0054043_2172977.jpg

上写真は当該サイトのトップ・ページ。最上段写真部をクリックすると、くだんのムービーが始まります。そんではコチラをクリックのほど。。フライフィッシングや渓流釣りを嗜まれる方なら、開始40秒ほどで、「オッ!?」となって居ずまいを正す・・・・・・やもしれません。まずはご覧あれ。所要時間は3分弱で。

  ~ムービー鑑賞中~

いかがでございましたか?画面に現われる釣り人(=モデルさん)は、明らかにフライフィッシャーマンであることが、分かる人には瞬時にして分かるハズで。
さらにはこのモデルさん、決して熟達者ではないことも見抜ける方には瞬時にして見抜けるはずです。実際にそうだったそうで、フライフィッシングの経験どころか釣竿すら手にしたことのない若い御方だったそうで。

そんな御方を、ほんの20分程度のレッスン&レクチャーで、映像どおり“一応の腕前”に仕立てあげたのは、フライフィッシングのプロショップ『クレオール』(←クリックのほど)を営む清水一郎さんそのひとなり。

このCMムービー制作の端緒時点から撮影完了までを清水さんから伺っていたワタシ、モデルさんに対するレクチャー方法や持たせたタックル(=釣り竿一式)を聞いて、ふたりしてゲラゲラ笑うとともに、「さすがは、シミズ・イチローさん!」とエラく感心しました。そのレクチャー・メソッドとタックル選定が極めて合理的だったからです。それもかような“撮影用”としては、紛れもなく“パーフェクト!”

そのメソッド&タックルに関しては一切記しません。清水さん独自のノウハウですからね。たぶん清水さん以外、誰~~~~れも考えつかんでしょう、日本はおろか世界中広しといえどもです。
すなわち、たった20分程度で、まったくもって完全無欠の超ビギナーを“一応の腕前”レベルにまで仕立て上げることができるのは・・・・・ということにほかなりません。ワタシあたりだったら、たぶん丸一日どころか3日ぐらいは・・・と。
ディレクターさんを始めスタッフ&関係者一同、揃って渋面を構えるでしょうねえ~、時間(と予算)勝負ですから、かようなCM制作現場は────。
a0054043_10131056.jpg

(※ PHOTO by ICHIRO SHIMIZU :動画からの切り取り画像)
(●写真左端に写るのは「ドローン」。最近ヘンに話題になっている小型無人飛行機ナリ。コレなくして今回の撮影は成立しませんデシタ)

清水さんの役割は、それだけではナシ。フィッシングシーン等における総体的なアドバイザー&監修役も。
冒頭部からモデルさん登場までのシーンを想い起こしてください。上記ドローンを使った空撮シーンです。なめるようにして映しだされる豊かな常緑樹と滔滔たる流れ。
そして、モデルさんが立ち込み(=流れや止水の中に入ること)、狙いを定めているところは水深も水量もある“お魚サンが潜んでいる可能性が高いところ(=ポイント・エリア)”。このロケ地となっただだっ広い河原エリアの中では唯一といっていい「ポイント・エリア」で。

ディレクター氏は清水さんにまず、「(釣りのシーンとして)おかしくないところを選んでください」と求めたそうで。清水さん、迷わず「アソコ!(しかない!)」

このムービーをご覧になる大半の方々は、フライフィッシングや渓流釣りに精通しておらんでしょう。しかもムービーの“主役”はあくまでクルマ。
だからといって、添え物的なフィッシング・シーンを適当に扱うのは・・・なんですワ。やや大仰に言えば、『Der liebe gott steckt im detail(=ドイツ人の建築家がのたまった「神は細部に宿る」の原文ナリ)』

ハナシはちょっと逸れますが、かなり以前、鳴り物入りの某民放テレビ・ドラマを観ていましたら、佳境にさしかかったあたりで民事裁判のシーンが。主役が損害賠償請求の「被告」になったとの設定。
そしてです。静まり返った法廷で、裁判長が主役サンに向かってこう言いました。被告人は認めますか?」。ワタシ、「エッ!?」となりました。さらに少しして、またもや裁判長は同じ台詞を────。
その瞬間、ワタシ、ドッチラケ!くだんの台詞が登場するまでは、緻密なストーリー展開と重厚なるテーマ性が合わさったなかなかの力作だなあ~と感じていいただけに大いに落胆。大半の視聴者は違和感を感じなかったでしょうが・・・・・。
お分かりになりますか?どこがおかしいか。御自身でお調べを────なあんてね。ワハハ!僭越ながら簡単に説明をば。

「被告人」なる呼称は“刑事裁判用語”。民事裁判では「被告」。「人」がつくか否かは大違い。民事裁判で裁判長(や弁護士等代理人)が「被告」を「被告人」と呼ぶことなど絶対にありません。
このドラマのケースの場合、『神は細部に~』というより、『我流天声を書く』────否(ワハハ!)。『画龍点睛を欠く』がふさわしいでしょうがね。

実は、このCMムービーのページにも惜しいかなさような箇所が。当該サイトのトップ写真です。拡大写真をドウゾ。
a0054043_1020165.jpg

中央部のモデルさんが醸し出す雰囲気は、あきらかに実釣シーンを前提にしたモノ。し・か・し・なんですね。彼の面前の流れは、「お魚サンが潜んでいる可能性が(ほぼ)ゼロ」。通過することはあってもです。あるいは、イブニング以降、夜の帳が下りるたら分かりませんが、少なくともお日様がまだ昇っている間は「(ほぼ)ゼロ」と断言できます。

a0054043_32536.jpg

(※ PHOTO by ICHIRO SHIMIZU :動画からの切り取り画像)

清水さんが撮影した対岸からの画像ですが、これ以上はないというくらいの典型的なるチャラ瀬。水深もなさすぎますんで、夜の帳が下りてからもはたして・・・・・というのが率直なる感想。すなわち、「ポイント・エリア」とするには不自然という以上に無理が。幼稚園児チャンらが水遊びするにゃあ最適のエリアでしょうが・・・ネ。ワハハハハ!

これまた、そう喝破できる方は瞬時にそう喝破。すなわち“点睛を欠いて”しまってるわけですが、ロケーション自体のさまざまな制約や広告表現としての絵ズラや画角等を考慮すれば、止むを得ないだろうなあ~とも。
画面のモデルさん、片足だけを前に伸ばしていたら不自然さは完全消滅します。釣りを終えて、クルマの方向に戻るため川を渡渉するシーンに変容するからです。
とはいえです。そうするとムービーを観る前から、“エンディング・シーン”になっちまいますね。ワハハ!

そんじゃあとばかりに、クルマの横チョから左方向に向かえば(※あるいは、川の中央部に位置させれば)、“スタート・シーン”になることはなりますが、絵ズラ上のバランスがひじょうに悪くなるうえ、一般の方々には、ナニを意図したシーンなのかが不明瞭になりかねません。

そんなこんなで清水さんも、「・・・・・止むを得んでしょう」という大局的判断をしたという経緯が。
重箱の隅あたりを(気持ちよく)つつきまくるのが大好きにして大得意なワタシのツッコミに明瞭に回答してくれました。ワタシと同一性向にある方々もドウゾご納得のほど。わはは!

ちなみに、撮影場所は、東京から西方向に結構離れたところの某河川。撮影時期は本年2月中旬。禁漁期。それゆえ、タイムコード50秒すぎから5秒間、「特別の許可を得て撮影をしております」なる断り書きが画面右下にちゃあんと────。

最後にもひとつ。このムービーを制作した会社は、斯界ではよく知られた“老舗”の会社。過去あまたの“名作”を世に。最近では皆さんよくご存知のハズのテレビCMを制作。『アパートが建つ!!!』ってえアレ。ワタシと全く同郷(=信州諏訪)の美川憲一さんご登場のアレ。“アア、アレかあ~!”となったことかと。
・・・・・と記したんですが、このCM、関東圏のみの限定オンエアであるとの御指摘をとある筋から。Youtubeでみっつけましたんで、ご覧になってつかあさい。
なお、くだんの制作会社はかようなノリのCMだけではなく、我が国を代表する自動車メーカーや洋酒メーカー等の“重厚”なるCMを多数制作。それらのほとんどは全国オンエアされてオリマス・・・と念のため。

これから、アパートはともかく、『蔵』のひとつふたつくらいは建てよう~と意思一致した清水一郎さんと我がオリマス。ワハハのハ!でおしま~~~い

[PR]
トラックバックURL : http://smasuzawa.exblog.jp/tb/21005179
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
by s_masuzawa | 2015-03-20 19:41 | ◆ふらいふぃっしんぐゴッコ | Trackback

●牛や豚 ではやらないゾ 解体ショー


by s_masuzawa
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30