■ところで、フライにハマってるヒトビトへ。あまたのタイイング・ブックに掲載されてる“BEE”パターン(ないしは“WASP”パターン)、判で押したようにボディのカラー・コンビは「黄&黒」だが、そんな色のハチなど一種もおらぬ。ご覧のように「橙&黒」。しかも、阪神タイガースの“ブランド・カラー”のごとき鮮明な縞模様にはなっておらぬ。グラデーション型。
■“SENBURI”と言われてピンとこなくても、“ALDER”ならどうか。そう、結構有名なウエット・パターンでもあるアノ「アルダー」。
■当ブログNo.148で紹介した『フライロッダーズ』のJ.バーナーズに関する記事の一覧表にもこの虫の名前が。6月用として紹介されている“The Maure Fly”がソレ。とはいっても諸説ある“同定論”のうちのひとつにすぎないが。ただし、このアミメカゲロウ目の昆虫、英国に多いのは事実。日本に比べればはるかに多い(と思われる)。
■以前、著書執筆中、水生昆虫の成虫は何を食べるのかを調べたことが。かなり難儀したのだが、英国のとある昆虫学専門書に、「カゲロウは口腔部が完全に退化。エサの類いは一切、摂らぬ。脚肢がひじょうに脆弱なのは、エサを摂る必要がないためでもアリ(エサを摂ると重くなって飛翔に影響が)」なる記述が。それをテキト〜に引用して著書のどこかに記した憶えが。
■しかし、トビケラやカワゲラに関するその種の記述はついに見当たらなかった。モスキートとブユは、我々の(大切な)『血』を吸って栄養源にすることくらいは知っとったがね。
■ついでながら、この大著、おふたりの昆虫学者さんとの共著であり、クレジットの順番はその学者サンが“上位”になっているが、はっきり言っちまおう〜、実質的には『田代さんご兄弟が上位!(にすべし!)』。すなわち、フライフィフャーマンの視点で徹頭徹尾著されたフライ・ファン向けの書籍である。“ぜひに!”と強くオススメしたい気分。
■価格は1万円を3千円と少し超える。「高い!」と感じられる方も少なくないだろうが、これまたハッキリ言っちまおう〜!その2倍どころか5倍(以上)もする「フライロッド」には、どうにも皆サン、“無抵抗”。ロクでもないのも少なくない──にもかかわらず(一部の)皆サン、アリガタガッテ&嬉々として“お手”を伸ばされておられるようで……。
■作り手の労力&ノウハウ等を考慮すると、書物は“不当”なまでの低評価でゴザリマス。書物の場合、2千円を超えると、「(ひじょうに)高い!」と感じるようデスが、ロッドなんぞ、2万円切ると「安い!」だもんね。単なる棒切れ並みもあるにもかかわらずだ。そもそもロッドのデザインだのデザイナーだの製作工程なんていっても中には──オット!これ以上はクチを謹みましょう〜。“口吻”が長いオトコなんで、ついつい“興奮”気味に。ハハハのハ。
■とはいえ、田代さんご兄弟も島崎さんもたぶん同じ気持ちでしょうから(半端な労力と時間じゃあないのが如実に分かるよ)“代表して”一言申し上げた次第。
■ちなみにこの密閉型広口ビン、フライフィッシングと無印良品キャンプ場を通じて知り合ったHさんが数年前、手作りリキュールを入れてお送り下さったモノ。
■Hさん、その節はありがとうございました。このビン、大切に使わせてもらっております。もうひとつもです。ついこの前までは、ラッキョを漬けとりました。たまにはコメントなんぞでも。(“清水大師匠”ともども)お待ち申し上げております。
■そんなこんなで、“農業ごっこ”と“フライフィッシングごっこ”(と酒とタバコ)はヤメられんのお〜と思う我がおわす。オシマイ。
by s_masuzawa
| 2006-09-29 22:30
| ◆ふらいふぃっしんぐゴッコ