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◆ふらいふぃっしんぐゴッコ

151.シソとトビケラ(&ある“発見”)

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これ何かというと、「シソの花」。ナント!笑っているのだ。まさに、ワハハハハだね。写真にタイトル付けるんなら、「笑うシソの花サン」。“踊るソウサセン”みたいで実にヨロシイ〜。
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花を目指して、いろんな虫が飛来する。これは、ミツバチ。
ところで、フライにハマってるヒトビトへ。あまたのタイイング・ブックに掲載されてる“BEE”パターン(ないしは“WASP”パターン)、判で押したようにボディのカラー・コンビは「黄&黒」だが、そんな色のハチなど一種もおらぬ。ご覧のように「橙&黒」。しかも、阪神タイガースの“ブランド・カラー”のごとき鮮明な縞模様にはなっておらぬ。グラデーション型。
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黒い虫も飛んできた。最初、コイツを見た時、“オッ!”となった。センブリ(千振)なる昆虫だと思ったからだ。トビケラによく似た昆虫だが、この虫に関してはコチラをクリック
“SENBURI”と言われてピンとこなくても、“ALDER”ならどうか。そう、結構有名なウエット・パターンでもあるアノ「アルダー」。
当ブログNo.148で紹介した『フライロッダーズ』のJ.バーナーズに関する記事の一覧表にもこの虫の名前が。6月用として紹介されている“The Maure Fly”がソレ。とはいっても諸説ある“同定論”のうちのひとつにすぎないが。ただし、このアミメカゲロウ目の昆虫、英国に多いのは事実。日本に比べればはるかに多い(と思われる)。
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当方が、アルダーと瞬間的に思ったのには理由がある。「花」に飛来してきたからだ。このアルダー虫、花粉を食用にする“媒花虫”。しかしである。よお〜く見ても明らかにコレ、トビケラである。しかもこの虫、目玉の下からチョウチョのように口吻が伸び、明らかに蜜を吸っている風、ないしは花粉を嘗める風(写真をクリック。少しは拡大。下写真はかなり拡大)。ちょっとアタマが混乱。トビケラが蜜を吸う、ないしは花粉を嘗めるなど見聞したことはなし。
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以前、著書執筆中、水生昆虫の成虫は何を食べるのかを調べたことが。かなり難儀したのだが、英国のとある昆虫学専門書に、「カゲロウは口腔部が完全に退化。エサの類いは一切、摂らぬ。脚肢がひじょうに脆弱なのは、エサを摂る必要がないためでもアリ(エサを摂ると重くなって飛翔に影響が)」なる記述が。それをテキト〜に引用して著書のどこかに記した憶えが。
しかし、トビケラやカワゲラに関するその種の記述はついに見当たらなかった。モスキートとブユは、我々の(大切な)『血』を吸って栄養源にすることくらいは知っとったがね。
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改めていろいろ調べてみる。田代忠之・法之両氏が専門の学者と著した大著『Caddis—トビケラとフライフィッシング』(廣済堂出版)には、精緻なイラストが掲載されているが、そこにも口吻部は記載されていない。以前調べた他の専門書の類いも然り。しかし、上の2枚の写真で明らかなように、間違いなく口吻部はアル。大いなる“発見”かワタシが知らなかっただけか、全くの“新種”か、はてさて……。
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ちなみに田代さんご兄弟のこの大著、島崎憲司郎さんの『水生昆虫アルバム A FLYFISHER´S VIEW』と並ぶ歴史的大著(とワタクシは別格的に評価しとります)。当方、著書執筆時にたいそうお世話になった。だから、もうボロボロに。美しい(美しかった)カバーはさらにボロボロ(“中身”はもっとボロボロ)。カバーだけ売ってくれ……るワケないだろうね。ハハ。
ついでながら、この大著、おふたりの昆虫学者さんとの共著であり、クレジットの順番はその学者サンが“上位”になっているが、はっきり言っちまおう〜、実質的には『田代さんご兄弟が上位!(にすべし!)』。すなわち、フライフィフャーマンの視点で徹頭徹尾著されたフライ・ファン向けの書籍である。“ぜひに!”と強くオススメしたい気分。
価格は1万円を3千円と少し超える。「高い!」と感じられる方も少なくないだろうが、これまたハッキリ言っちまおう〜!その2倍どころか5倍(以上)する「フライロッド」には、どうにも皆サン、“無抵抗”。ロクでもないのも少なくない──にもかかわらず(一部の)皆サン、アリガタガッテ&嬉々として“お手”を伸ばされておられるようで……。
作り手の労力&ノウハウ等を考慮すると、書物は“不当”なまでの低評価でゴザリマス。書物の場合、2千円を超えると、「(ひじょうに)高い!」と感じるようデスが、ロッドなんぞ、2万円切ると「安い!」だもんね。単なる棒切れ並みもあるにもかかわらずだ。そもそもロッドのデザインだのデザイナーだの製作工程なんていっても中には──オット!これ以上はクチを謹みましょう〜。“口吻”が長いオトコなんで、ついつい“興奮”気味に。ハハハのハ。
とはいえ、田代さんご兄弟も島崎さんもたぶん同じ気持ちでしょうから(半端な労力と時間じゃあないのが如実に分かるよ)“代表して”一言申し上げた次第。
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拙宅(ミニ)菜園のシソ。3ケ月ほど前は10㎝丈に満たない小さな苗が今では160㎝を超える立派な“樹木”に。
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昨日、シソの実を収穫。近くの農協直売店で売られている量&価格と比較すれば、2千円ぐらいには相当。どうしても、ニタ〜ッとしちまうワイ。
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このナチュラル・グリーン・カラー、無農薬色にして有機肥料色。洗わなくてもむろん食える──けど、アマガエルがたびたび留まっていたから、一応きちんと洗う。ちなみにアマガエルとシソは全く同じ色だった。
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半分を(特製)醤油に漬けこみ「紫蘇の実漬け」に。市販品、妙に高い。この広口ビンに入れた分量だと、3千円分ぐらいはなるだろう。さらにニタ〜ッとね。
ちなみにこの密閉型広口ビン、フライフィッシングと無印良品キャンプ場を通じて知り合ったHさんが数年前、手作りリキュールを入れてお送り下さったモノ。

Hさん、その節はありがとうございました。このビン、大切に使わせてもらっております。もうひとつもです。ついこの前までは、ラッキョを漬けとりました。たまにはコメントなんぞでも。(“清水大師匠”ともども)お待ち申し上げております。

そんなこんなで、“農業ごっこ”と“フライフィッシングごっこ”(と酒とタバコ)はヤメられんのお〜と思う我がおわす。オシマイ。
by s_masuzawa | 2006-09-29 22:30 | ◆ふらいふぃっしんぐゴッコ

●超天才 羽生で最後 違ってた


by s_masuzawa
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