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◆てれび・しんぶん論

152.テレビ局裏側実態が(かなり)覗ける小説

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この『虚飾のメディア』なる小説、結構オモシロカッタ。「この小説はフィクションであり、実在の団体・個人等とは関係ありません〜ウンヌン〜」なるキマリ文句とは裏腹に、“大いに関係アル!”からだ。ゆえに、読み進む途中に、ニタリとする箇所多数。
まず、メインの舞台になる巨大テレビ局「関東テレビ」が「日本テレビ」であることは明白。親会社は「読日新聞社」、トップは“アベツネ”だもんね。ハハハのハ!しばしば登場する大手広告代理店は「電王」。
「〜電王が官公庁、大手民間企業に張り巡らしたネットワークの威力は絶大で、テレビ番組のスポンサーを入れ替えるのは意のまま、番組生殺与奪権を握っている〜」なる箇所には、“その通り!”。皆サン、ホントですよ。
番組名や登場人物だって、たとえば、競合他局の看板報道番組は「ステーション・ニュース」で、そのメイン・キャスターが「鵜目広志」、アシスタントが「渡野辺真里」ってな具合(つまり、この小説、テレ朝の「ニュース・ステーション」が健在で、久米弘サンと渡辺ナニガシがコンビってた頃に書かれたモノ)
次のような下りにはゲタゲタ笑った。「〜裏番組の『ステーション・ニュース』の鵜目広志が年収2億円、隣で下手なニュース読みしている渡野辺真里が年収8000万円〜」。これまたホントだもんね。アノ渡辺真理とかいうオンナが下手なニュース読みしている(いた)のもホントなら、年収8000万円もそう(だった)。今は、北野タケシさんの『本当は怖い家庭の医学』でアシスタントらしきコト、やっとるが。相変わらずのバカ面、棒読み、ヘラヘラ笑いでだ。ギャラは相当、落っこったようデスガ。ハハ。
ちなみに、「ニュース・ステーション」オンエア当時、周囲に渡辺真理サンのギャラを教えたら、全員が絶句ないしは「なんでーッ!?」。中には「もうあの番組絶対観ない!」と過激に御宣言なすった方々も複数。たまに(ないしは頻繁に)当ブログにコメントをお入れ下さる某サンと某サン(の母上)もそう。ま、気持ちは分かるわな。コレといった取り柄も特長も微塵もない単なる棒読みネエチャンの口座に振り込まれた大枚8000万円、皆様視聴者の方々のフトコロからお出になったお金が回り回って……だもんね。
そんな些末なことから、民放テレビ局の内部抗争に関してまでも事実に則している。親会社である新聞社からの出向組とテレビ局生え抜き組の確執や出向組の鼻モチならぬチンヶにして傲慢なまでの態度・振る舞いなどもそこそこに描写。
そもそもこのニッポンなるお国のマスコミ、どうにもゲせぬのは、新聞社とテレビ局が系列化しとること。そんな国、世界中広しといえどどこにもない(欧米あたりの“マスコミ”から見下され&失笑されてます)。国の“親分”が両方を自らの“系列”にしちまってるクニはいくつかあるみたいだがね(“お隣サン”はむろん、“ちょっと離れたお隣サン”もそう〜)
新聞とテレビ。相互監視するからこそ、『(大)メディア』としてどちらも機能。それを自らが放棄しているワケ。にもかかわらず、エラそうなノリでイロイロのたまわれると鼻白むこと著し!そう思イマセンカ?皆さん。もっともこの御国、官から民までとにかく『系列』(“KEIRETSU”は“国際用語”デス)が大・大・大好きなんでね、しゃあないといえばシャアナイんでせう。
いずれにしましてもです、この小説、そんなこんなで楽しめる。『視聴率』なるある種の“バケモノ”の問題点もきちんとベースに据えとりますし、それゆえのプロット立てが構築されてもおります。しばしば指摘される「テレビ関係者は視聴率の奴隷と化している」なるフレーズの正しさが少しは理解できるかと。
ところで、なんでアノ“下手なニュース読みしている(いた)バカ面ネエチャンが8000万円(も)もらっていたかといえば……周囲には詳しくハナシましたが、ココではやっぱり記せませぬ。「もうあの番組絶対観ない!」と過激に御宣言なすった方々は全員が『女性』デシタ──という程度に留める我がいる
by s_masuzawa | 2006-10-02 11:20 | ◆てれび・しんぶん論

●超天才 羽生で最後 違ってた


by s_masuzawa
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