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◆ふらいふぃっしんぐゴッコ

245.『フライの雑誌 vol.80』発売!

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『フライの雑誌 vol.80』が発売に。ワタクシめ、ずっと連載とやらをさせて頂いている身であるゆえ、毎号、きちんと当ブログで紹介せねば“オトコ”がすたると重々認識しておりながら、確か昨年2月に紹介して以来、3回分をサボタージュしてしまったようで、関係各位の皆様に慎んでお詫びを申し上げる次第。ま、その分、今回は少しばかり“リキ”を入れますが。超・長文になりますゆえ、御準備&御覚悟のほど──。
同書をまず手に取って、パラパラと。最初に両のマナコに飛び込んできたのは、この記事で──。
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「訳・写真」のところの「中野杉太(愛知県名古屋市)」なるお名前を見て、「ナカノさんじゃん!ホヘ〜〜ッ!」。

 中野さん、『祝!“文壇”デビュー!』でございます。翻訳能力の高さ&巧さ、“さっすがあ〜〜!”で。写真も“ニクイ”ですねえ〜。多才振り、誠に佳き哉で。『石徹白行』、前向きに検討させて頂く所存。さっき、同行予定の某氏宅に電話を入れたところ、あいにく“夜勤”ではありましたが。なにはともあれ、愉しみに──敬具。





245.『フライの雑誌 vol.80』発売!_a0054043_8295321.jpg「べらぼうに面白い!」そう思った記事が左の対談記事(P.42〜47)。過去、あまた眼にしたテクニック解説系の記事や書物の中で、トップランクに位置付けたくなるレベル。面白さとともに“中身”の濃密度という点でもだ。
似たような印象を持った対談を20数年前に読んだことがある。『釣りマガジン』なる月刊誌誌上だった。3人による対談だったが、少なくとも当方ならびに周囲は、その御三方の名前を知らなかった。「デキるなあ、この3人──」そう思って少しばかり舌を巻いた。その御三方とは、当時、全くといっていいほど無名だった岩井渓一郎、里見栄正、宮本秀美の3氏(五十音順)。「3人とも、そのうち絶対に頭角を表す!」と周囲に吹聴した当方の“読み”はやがて現実のモノに──。
(僭越ながら)井上逸郎、松井真二のお二人にも同じ“読み”を。饒舌型の対談ではない。しかし、シンプルにして端的なトークの内側に、豊富な実践経験に裏付けられた奥深さが垣間見える。しかも高い独自性が随所にだ。ゾクゾクきた。
その独自性の『粋』が──これだァ!“ワン・ツー・スリー!”フジテレビ系『ザ・ベストハウス』からの“パクリ”
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「ライズ百変化」とあるとおり、「ライズ・パターン(&ライズ・フォーム&ライズ・スタイル)の分類リスト」。それも徹底的に細分化。その数、ナント!『34!!!』。お二人のコメントに、「我ながら馬鹿だなー、という感じです」とあるが、“トンデモナイ!”で。「ようおやりになって下さいマシタ!」という感じデス。そんなわけで、拍手喝采!
この細分化リスト、とにかく“オモシロイ”。それも、2つの意味で。ひとつに、「笑い」の回路を刺激する“オモシロサ”。ライズ・パターン名もイイし、洒脱な解説文も。『タバコ・ライズ』『洗濯ライズ』『ハヤと同じ場所ライズ』etc。笑えた。
もひとつは、「納得」の回路を刺激する“オモシロサ”。“ナルホド!”“アルアル!”“ヘエ〜!”とさせてくれる箇所が随所に。『フェイント確かめライズ』『5回ライズ』『強風ライズ』etc。軽妙な語りくちの中に鋭い洞察と実戦ノウハウが──。そんな調子で『34パターン』。堪能した。
対談の中で、松井氏が「よく本や雑誌に、この虫を食べているときはこのライズフォームだって、書いてありますよね。あれ桂川では通じないんです」と語っているが、ワタシに言わせれば、“本や雑誌の(カビの生えたような)教科書論”が通じるフィールドのほうが稀。ほとんどで“桂川現象”が観られるハズ。すなわち、「教科書(論)を捨てて“川”に行こう〜!」でアル。もっとも、結構頻繁に“川”に出向いている風の御高名な方々の中にも“カビ生え教科書”を未だに手放せないと思しき方もおいでになるようだがさ。「(川に行ったなら)フライボックスを閉じて“眼”を開こう〜」だね。たまには──でいいからさ。(純粋なる)読者の皆さんのためにでアル。
こうした傾向、なにも昨今に始まったことではない。20数年前から、メッカ的フィールドでは顕著だった。しかも、桂川のようなフリーストーンでだ(「フリーストーンゆえに」というべきかもしれないがね)。長野県千曲川水系の某支流のイワナなど、付き場から電光石火のごとくアタックしては瞬時にまた元の付き場へ。(飢えきった)ヤマメも真っ青。ボクシング世界ランカーの繰り出す矢のような「ジャブ」のごとし。“世界ランカー級ジャブ・ライズ”とでも名付ければヨカッタなあ〜と、今にして思えば……ハハハ。(まだまだ続く。ちょっと外出……と記して、今は2月25日の夜中。最後まできちんと書き上げマス
しかし、『フェイント確かめライズ』とか『鯉ライズ』等の解説を読むと、やっぱりヤマメ(やイワナ)なるサカナ、大脳新皮質を備えているんじゃあないか?と思えてくる、ないしは、さようなレベルの個体がいるんじゃあないか?と。すなわち、『知的』。まあそれは期待値が高すぎるだろうが、少なくとも、拙宅裏手斜めに居を構える“因業ジジイ”よりアタマがイイことは確かだ。
ところでお二人のこの記事、唯一難点が。「続きは次号で──」なる末尾のお断りを見て、“ゲッ!”。『フライの雑誌』、週刊ならいざしらず季刊でアル。“3ヶ月、待つのかよ!”そう思って、“ゲゲ〜〜ッ!”。ワタクシの連載や久野康弘サマんとこの会社の広告ハショッテでも、全編のっけて欲しかったなあ〜と。ちなみに、その久野サンとこの広告は──これだァ!“ワン・ツー・スリー!”(ちょっとクドイね。ワハハハハ!)
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コレ、表3全面広告の上3分の1。左のサンプル・フライ、明らかに久野サンの手によるもの。一目でわかる。なにせ、イヤというほどこの方が巻くフライを見てきたからねえ〜。一時は、ホンマ、お嫌にナリマシタし……ワッハッハ!
久野サン、ワタシと知り合った20年ほど前から、この“手”のエクステンド型やデタッチド型に“異様な”興味と関心を。とりわけ、ボディ材やボディの構造。その当時、熱く語ってくれたボディ構造論は極めて独自性が高く、「アンタ、デキるなあ〜」と驚嘆気味に答えた覚えが。久野サン、まだ20代の始めデシタ。
その後、ひとり黙々とトライ。途中、“ゴミ”にもならんようなボディ材を考案なさったこともたびたび……わはははは!そうした試行錯誤の末に“ついに──!”なんでしょう。自信タップリであるのは、右写真に添えられた完成ボディ材のコピーを読んで分かりマシタ。ヘッドコピーに『自信アリ』と自ら表明してもおりますし。ぎょうさん売れるとイイね、久野さんよ。
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本号巻頭部には、かの服部善郎氏も御登場。興味深く&感慨深く読みました。20代始めの頃の西山徹氏の写真も掲載。「彼は日本にフライフィシングを広めたパイオニアですよ」と服部氏。「業界には釣りを世間へプロモーションできるプロフェッショナルがいません。釣り具を作るのはうまくてもソフト面のノウハウがほとんどないから」にも重ねて同感。
巻末部に掲載された渡辺裕一氏の「『フィッシュ・オン』情感」にも同感&共感を重ねまくった。渡辺氏の洗練された文章スタイルと表現能力の高さ・巧さにたびたび憧憬の念を抱きながら、一部で笑い転げる。「おっしゃるとおり!」と痛く同感しながらだ。「私が思うに、石原、大江にとっての文学とは純文学しか価値がないもんでしょう。」から続くくだりは特に。ちなみに「石原」とは石原慎太郎、「大江」とは大江健三郎。呼び捨てがイイ。文末に(文中敬称略)とワザワザ断らないのはさらにイイ。
大江健三郎はワタシの学生時代、まさに“旬”の作家だった。“進歩的文化人”とやらの象徴的存在でもあった。このワタクシ、在籍学部は文学部(“純”は付かずに単に『文学部』)。周りは皆サンお読みになられてオリマシタ。ゆえにワタクシも──。“途中で”吐き気に襲われてヤメ。ホンマです。それもあってか、大学も“途中で”追ん出されたけどさ。4年(も)おったから、まっイイカてなもんデシタ。ワハハのハ。
久しぶりにしたためた長文、最後まで読んで頂き、アリガトウございました&お疲れさまでした。これから、ちょっと『仮眠』をば。たぶん、この記事に絡んだ続編を近々。“3ヶ月先”にはならんと思いますデス。指先が少々痺れ気味の我がオリマス。オシマイ。
(文中一部敬称略)

●追記
 『これだァ!“ワン・ツー・スリー!”』の部分の、“☞”、Macではきちんと表記されますが、Windowsでは、□(四角)になってしまってます。なんとかしますんで、暫時ご猶予を──
by s_masuzawa | 2008-02-23 15:51 | ◆ふらいふぃっしんぐゴッコ

●超天才 羽生で最後 違ってた


by s_masuzawa
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