◆ふらいふぃっしんぐゴッコ

246.開花の春・解禁の春&読書の春

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梅の蕾みが開き始めた今日この頃、皆様におかれましては、ますます御清祥のこととお慶び申し上げます(デス)。
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“春告花”こと、菜の花も開花。この花や梅の花やらが開く頃には、各地の渓流もぞくぞくと解禁。半年近くの“禁欲生活”を解かれて、皆様、あちこちソチコチに出向かれておられることで。
ワタクシはというと、憑かれたやうにモノ書き&読書三昧の生活を続けております(デス)。
そんなワタクシから、渓流釣りをこよなく愛好する皆様にオススメ申し上げたい書物が数冊。シーズンの始まりゆえにこそ、お読み頂くことに『意味』があるやうな中身のモノを。最初の一冊は──これだァ!“ワン・ツー・スリー!”(※ならおうさん。わざわざお作り頂いて恐縮&深謝ながら、ウマクいきません。ゆえに“旧態以前”のままでございます)




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あまたある渓流魚や釣魚に関する書の中で『白眉』。概要はコチラをドウゾ。ついでにコチラの「目次」もドウゾ
“白眉”とまで言い切る論拠は、第7章から始まるイワナ(&渓流魚)守護&増殖のための実践論が飛び抜けているからで。読み進んでいるうちに、ニタニタ&ワクワクしてきましたねえ。この飛び抜けて優れた方法論がアチコチそちこちで導入されたら、それこそ全国でイワナ(&渓流魚)が溢れんばかりに増えるだろう〜なと夢想して。あまりに増えすぎちまって、『イワナだってメダカを食う』(タカラジマ社刊)なんてえ“警告書”が出版されたりしたら笑えますが。ちなみに“岩魚氏”は、今頃(たぶん)カワハギをパクパクとね。アノ方、“美食家”ですから。わはははは!
中でもワタクシが最も激しく反応したのは第8章の一節。引用させて頂きます。「いかがでしょう。支流については、少なくとも本流との合流点から最初の堰堤やダムまでの間では釣りをしないようにするというのは。そのような短い区間くらい、イワナが安心して産卵できるように禁漁にしてもいいじゃないですか」
『フライの雑誌』最新号(vol.80)の拙稿内でも記しましたが、この提言、とんでもなくイイなと。いかがでございますか?皆様。今年、コレ、『実践』してみませんか?──と控えめに呼び掛け。『一年の計は解禁時に──』でござ候也で。
著者の中村智幸さん、上記引用箇所だけを読んでもお分かりになるかと思いますが、語り口が実に「おだやか」。むろん、全編通してです。かような“ノリ”って逆に説得力を持つんだなあ〜と気づいたワタクシ、今後は(なるべく)おだやかタッチでいこうかな?と。試しに、この記事、「ですます調」にて記してみようと。ワルクないなとニンマリする次第で。ま、いつまで続くかでございますが──。
また中村さん、生粋の『釣り師』である点も同書の“デキ”に大きく貢献していると思います。
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中村さんの“勇姿”(同書P.189より)。釣りを手段にデータ収集。フィールドワークと釣り。釣り師の目線ってえのは、かような“環境保全”のキモ的部分を知らず知らずのうちに透徹していることも、ままあるもので。むろん「釣り屋の都合論」を超えたモノ。この種の都合論、完全否定する気は毛頭ありませんがね。自身の視座やら立脚点をちと顧みる──そのキッカケを読書なる行為は与えてくれることもたま〜に。とりわけ『解禁』に浮かれる時期は、意外にも──かと。
ついでながら同書は各章の冒頭部に、中村さんの手による小話風“オモシロバナシ”を挿入。リード効果満点。コース料理のクチ直し的前菜のごとき趣きが。かような工夫がワタクシは好みで。
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写真右側がその箇所。左側は本文。ご覧のように書体を変えて、さらなる一工夫。作り手側のレベルの高さが垣間見えますね、かような点に(こそ)。ほとんどスポットが当たらぬ点なんですが。
ちなみに、中村さんが味わった「今でもぞっとします」体験に関しては同書で御確認を。
この記事、当初は4冊の書物を紹介するつもりでしたが、あまりに長くなりすぎますんで、他の3冊は別記事にて近々(の予定)。それにしてもであります。独立行政法人のワルクチを過去、記してこなくてヨカッタなあ〜と、つくづく思う我がオリマス。この意味を知りたい方も同書をドウゾ。オシマイ。

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Commented by EJ at 2008-03-10 07:25 x
こんな本が出ていたのですね。定期購読時はいつも刺激を受けていた連載でした。(思い込みですが、連載をまとめたものですよね?)2年前に雑誌の講読をやめていらい続きを読んでいません。これは今日発注します!

ちょうどイワナの遺伝子のことを調べかけていた頃に、中村さんが書いていてびっくりしたことを思い出します。釣り関係の雑誌にここまで高度なことを書くんだ~って、すごく新鮮な思いがしましたし、私にとっては「フライの雑誌」が他の釣り雑誌と決定的に違う視点を持っていることがより一層明確になった瞬間でもありました。
Commented by dadlife2 at 2008-03-10 11:15 x
s_masuzawaさん、こんにちわ。^^
すっかりご無沙汰してしまい、済みません(笑)。
中村さん、素晴らしいですね(あっ、著者の中村さんですよ・爆)。
この本、まだ購入してませんが、必ず読むつもりです。
解禁もひと段落ついたので、またご連絡します。
これだァ!☞“ワン・ツー・スリー!・・妙に嵌ってますね(爆)。
Commented by s_masuzawa at 2008-03-10 11:39
> EJ さん
連載をまとめたものですが、かなりの加筆部分があります。
その点も影響するんでしょうが、“連載”と“単行本”では受ける印象が全く異なります。
単行本ならではの特性でしょが、この書の場合、読後に心地よい重量感が。ひじょうに良質でデキの良い和風コース料理を食べた後の満腹感に似ています。
胃の腑のみならず精神も満たされたようなアノ感覚です。
EJさんのようなお立場の方なら“必食”のモノかと、僭越ながら。
ご指摘のように「フライの雑誌」は単なる釣り雑誌じゃあありませんね。
『(釣り)社会文化哲学誌』かと、これまた僭越ながら。
そのような出版物が存在しえていること自体、“フライ屋諸氏”は大いに誇りに思うべし──とまたまた僭越ながら思う次第です。
他の趣味道楽界には、あり(え)ませんよ、かような雑誌。
Commented by s_masuzawa at 2008-03-10 12:03
>dadlife2さん
ちょっとばかり、ごぶさたで。一昨日、植野さんがまた来訪。
トンデモナイ渓流があるそうで、そこにぜひワタシらを連れて行きたいと。
ハナシを聞いているうちにビビりだしまして(ヘズリは少ないけど、かなりのレベルの高巻きは当たり前だそうですんで)、お断り申し上げる口実に、ついついdadlife2さんを引き合いに出しちまいました。「泳ぎ」はないそうですがね、ワハハハハ!
遅ればせながら、今期初ヤマメ、オメデトウございます。
さらに遅ればせながら、「フルライン・キャスト達成」、オメデトウございますデス。“リール効果”かな?なんてえことは間違ってもないでしょうね。
“ワン・ツー・スリー!”、エラく気に入っています。アレ、考案したスタッフに大拍手!で。
他局は、忸怩たる思いだそうで。手法自体を(やっぱり)各局ともにマネしはじめてますが、もうセ〜〜ンゼン相手になりません。
フジテレビは好みではありませんが、あの手法はスバラシイ!と。
(続きます)
Commented by s_masuzawa at 2008-03-10 12:04
>>dadlife2さん(続きです)
なお、ワタシは子供の頃、中村銀之介サンの大ファンでした。以来、“中村”を贔屓するように。
肝心の銀之介サンは、その後、“萬屋”なんてえワケ分からん苗字に改名しちまい、ガッカリしましたが。
といいつつ、“萬屋ミツノリ”──悪くありませんね。わはははは!
Commented by s_masuzawa at 2008-03-10 12:07
>>>dadlife2さん(追記です)
先週、“ワン・ツー・スリー!”の特番が。4時間、きちんと録画しました(ハズです)。
そのくらい“好き”でして、堪能しすぎて目眩と吐き気がしたくらいです。ハハハ。
Commented by dadlife2 at 2008-03-10 13:55 x
s_masuzawaさん、度々です。^^
13時30分頃お電話しましたが、お留守の様でこちらに書き込みを・・(笑)。
植野さんのトンデモナイ渓流は自分、完璧に「無理」ですので・・(笑)。
釣り・・お陰様で、無事解禁は済みました。
次は子供の卒業式と中学の入学式が待っております(笑)。
それまでは気もそぞろなので(親の方が緊張しております)、終わりましたら植野さんの「安全」な渓に連れて行って下さい。
そうそう、伝言ですが、名古屋方面の皆さんが5月か6月頃にお待ちしているとの事です(爆)。
Commented by ならおう at 2008-03-10 23:25 x
アイコン登録は上手く行きませんでしたか・・・。そのうち上手く行くでしょう。Excite Blogの仕組みは判りませんが、登録できる画像にpngが含まれていないかも知れません。今度jpgに変換したアイコンも登録しておきますのでJpgでしたら写真と認識してくれるかも知れませんね。って何か本題と大きくずれました。
関西で天然イワナは本当に珍しく、キリクチしかいませんが、ブラウンの繁殖しているダム湖や、ニジマスの繁殖している渓流もあり、アジア的雑多感に満たされています。ニジマスの例は釣り人の影響を考えさせられる良い例と思っています。なお、そこでは鱒を知らない人がパンを投げると鯉の用にそれを喰らいます(笑)。
Commented by 気紛れ通行人X at 2008-03-10 23:37 x
こんばんわ。中村氏の提言に私も賛同したいのですが、私が通うY県の渓流は(支流)、延々5kmは堰堤がないのです。短くない・・・し、本流刺しも上ることだし、ちょっと辛いかな??(笑)
種沢での釣りは堰堤のあるなしにかかわらずに自粛なら、理屈ぬきに賛同したいですね。
「イワナだってメダカを食う」(タカラジマ社)には大爆笑しました。著者はやはり“岩魚”氏ですか?(笑)。最近どうされているのでしょうか。写真も見かけなくなりましたので気になっています。
テレビで熱く語る岩魚氏が好きでしたが・・・。
Commented by s_masuzawa at 2008-03-11 15:04
> dadlife2さん
その時間帯、入浴中でした。“キレイ綺麗”にした後、外出。
着信履歴で気づいて電話を折り返したんですが、なかなか繋がらないんで、そのまんまにしちまいました。
“トンデモナイ渓流”、ワタシにもとてもとても……(中略)……とても無理デス。植野さん自身が、「オレでもちょっと緊張するんだ」。
そんなとこ行けるのは植野さんと瀬畑さんだけで。「40〜50cm級がウヨウヨ」と聞いて、自衛隊のヘリコプター借りて……とは思いましたがね。
「尺(ヤマメ)がウヨウヨ」程度の『安全な』とこで“我慢”しましょう〜。
しばらくは『父兄』に専念なさるようで。マジメな父親を“演じて”下さい。ワタシもオトナシイ鴻巣市民を演じておりますんで。
名古屋方面の“皆さん”?過剰に反応しちまいますね。
酷い“集団恐怖症”なもんですから。“カワシ”の技巧が必要になってきそうな雰囲気が……。
dadlife2さん、おひとりで行って下さいなあんてね。ハハ。
Commented by EJ at 2008-03-12 06:29 x
注文かけました。フライの雑誌の80号も!届くのが楽しみです。
仕事と趣味を同時に行うのは難しくて、私の場合、鹿の調査は仕事、釣りはもちろん趣味です。どちらも楽しいですが、釣りの方が息抜きなのはいうまでもありません。ゴギの遺伝子を調べたことがあって、サンプル集めをした際には、釣果のノルマができてしまい(私が釣らないと学生が卒論を書けない!)、楽しみが半減していることに気づきました。それ以来、自分の場合は趣味を仕事にすべきでないと悟りました。中村さんはどうなのかなぁ、と興味を持っています。遊びの延長で研究も心の底から楽しんでいるとしたら大したものです。
Commented by s_masuzawa at 2008-03-12 10:22
>ならおうさん
お気遣い、 誠にありがとうございます。
「アイコン登録」に関しては、下の記事のコメント欄にて記させて頂きます。
いずれにしても、感謝申し上げる次第です。
「アジア的雑多感」、巧みな表現ですね。言い得て妙ナリで。
「多民族国家」の筆頭が米国なら、「多魚族国家」の筆頭は日本国かもしれません。
なんでもかんでも放流しちまいますもんね。『釣り屋の都合(論)』を優先して。
いわゆる「C&R区間」のネガティブな側面のひとつでもあるようで。それゆえ、敬遠なさる方も少なくないと。私自身は、また違った理由もあって敬遠気味ですが。
管理ポンドもです。中でも「イトウ」を放流しているような施設に行くことは今後もまず絶対にないでしょう。
関東や中部域でも、「天然イワナ」が生息している河川は限られていますが、現在、居を構えるこの地の近くに一箇所あります。
地元の有志の方々が守護活動を展開していますが、それを知って、「天然イワナ」狙いの釣り人が増えているとか。
釣り屋にとっての付加価値性が高いですからね、“天然”となると。皮肉なモンです。
それゆえ、ワタシもその河川があるエリア名を秘匿しておきます。
Commented by s_masuzawa at 2008-03-12 10:39
>気紛れ通行人Xさん
「5kmも」あるんですか。ひとによっては、「5kmしか」と表現なさる方もいらっしゃるでしょうし、あるいは「500mも」ないしは「500mぽっち」と言う方もおいでになるかと。
すなわち、「距離(&スケール)」の問題で論ずるべきモノではないかと。「絶対距離」にしろ「相対距離」にしろです。
エラそうに言えば、『意識』の問題では?とそう思うとります。
ゆえに、『自主禁漁区間』と(まあ)なるわけで。言い換えれば、「他人」は関係アリマセンということです。
ちと、“形而上的”ですかね?わはははは!
岩魚氏は、某著名哲学者との共著が進行中らしいですね。ポストカードなんかも手がけておられるご様子で。
テレビ受け、確かにしてました。ああいう出方ですと、ボロが出ませんし。
オット!クチが滑ったかな?ワハハハハハハハ!
Commented by s_masuzawa at 2008-03-12 11:05
> EJ さん
「仕事」と「アソビ」、境界線があるようでないというのが持論です。
私の場合、釣りはどこまでいっても「アソビ」です。仮に、それに関連することで、対価を得たとしてもです。
著書作りも然り。楽しいアソビでした。もっともアレら、『マニュアル』的体裁をとっていますが、実は(私の)『企画書』で。
ソッチでしたら、『お仕事』と、そう認識しています。
「学生さんの卒論のために釣る」。
こりゃあ完全なる『お仕事』ですね?釣るのが仕事‥‥若き時分の植野稔さんの世界=職漁師の領域に近いものが。考えただけで、怖気つきます。
中村智幸さんは、研究の延長でアソビを楽しんでいるのかもしれません。
それに、“○○のために”という気負いもないのかも。
そのあたりに、アソビと仕事を同時に(&同化させて)楽しむコツがあるのかもしれませんね。ふと、そう思いました。
by s_masuzawa | 2008-03-09 15:29 | ◆ふらいふぃっしんぐゴッコ | Trackback | Comments(14)

●校門が 雲に覆われ 加計ゲート


by s_masuzawa
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