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◆モロモロ論

282.大木の実体と神木の存在

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「バカでっかいブロッコリー」といわれれば、そう見えるかと。コレ、椎の大木である。とある病院の敷地内にド~~ンとばかりに鎮座ましましている。当初は「巨木」と表現しようと思っていたのだが、少し調べてみたら、椎の木は最大で高さ25mぐらいまでに成長するとのこと。それに比べれば、まだまだの高さ。ビルの5階分ぐらいでしかない。ゆえに、「大木」が適当と判断。とはいえ、堂々たる態様、見事な枝ぶりではある。
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椎の木がブナ科の樹木であることを初めて知った。だから、ドングリが実るのかあ~だった。椎の実である。
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ついでに、代表的な照葉樹であることも知った次第。他の多くのブナ科の樹木と違って、落葉することもないそうで。
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つい先日、WBC監督がやっとこさっとこ決まった。原辰徳さん。樹木にたとえれば、まさに照葉樹のような御仁。常に、照り輝いているイメージが間違いなくある。個人的に好きか嫌いかは別にして、また「大木」であるかどうかも別にして。
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原さんの前に本命視されていた星野仙一さんは、紛れもなく「大木」だった。北京五輪でせめて銅メダルでも獲得していれば、若干の異論はあっても間違いなくWBC監督に就任していたはずだ。当方、この方を結構、贔屓にしていたし、シンパシィも大いに感じていた。少なくとも、今年5月頃、田淵幸一さん、山本浩二さんと3人で(ハウス食品だかの)カレーのCMに出る前あたりまでは。
「命をかけて金メダルをとる!」と豪語していながら、はしゃいだ様子でコマーシャルに出て、ニコニコへらへら笑顔かよ‥‥である。どうせ出るなら、「SBゴールデン・カレー」か「ボンカレー・ゴールド21」にしろよ‥‥という次元では(むろん)ない。そのノーテンキ振りである、問題は。
北京五輪惨敗の主因が、この“なかよし(ノーテンキ)トリオ”の存在そのものにあるという指摘はたぶん正しい。だいたい、“お友達”同士が一緒に仕事をなさると概ねうまくいかないものである。仕事を通じて“お友達”になったのならハナシは別だが。
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一ヶ月ほど前、星野サンのブログ記事を読んで大いにシラけた。「WBC監督は固辞する」と表明しながら、本音部分では未練たっぷりの様子が伺えた時期である。そのブログ内で、星野サン、固辞の理由を「北京五輪後のバッシングで、娘が入院したから、孫が学校でイジメにあったから‥‥ウンヌン」と。さも自らが被害者であるといわんばかりの論調に失笑・嘲笑・冷笑のうえ毒舌を。「アンタを始め、なかよし(ノーテンキ)トリオが揃いも揃ってきちんと惨敗総括をしなかったからだろうが!バッシングが吹き荒れたのは!」。娘や孫を“防波堤”に使おうというその姑息さよ。嘆息。大木然としていながら、その実体は――ということだ。ガッカリどころか、ガックリときた。ワタシの中では、「落ちた偶像」どころか「枯れた落葉大木」と総括。ドングリところか葉っぱをつけることももうないだろう、少なくともワタシの“心”のウチ側では。
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私見だが、野球界には「巨木」と呼ぶにふさわしい存在が5人いる。だが、「神木」となると王貞治さんただひとり。今回のWBC監督迷走騒動の原因は、明らかにこの方の優柔不断さにもあった。しかし、表立ってそれを指摘する向きはゼロ。「神木」にイチャモンつける度胸は誰にだってない。ワタシにだってない。ところがだった。ひとりだけおわした。たぶんに婉曲的な“苦言”ではあったが、イチローさんがやってのけたのである。痛快だった。
前回のWBCが始まる少し前、イチローさんは、「アメリカへ行ったら、王さんの偉大さが皆さん、よく分かると思いますよ」と幾たびかクチに。実際そうだった。あの大会に参加した各国の全選手、全スタッフの中で一番注目されたのは王さんだったからだ。
日米戦の試合前、ケン・グリフィーjrとアレックス・ロドリゲスという新旧の“超”の字がつくスーパースターがふたりそろって王さんを表敬訪問。サインをもらって野球少年のような笑顔を。メキシコやキューバの監督&選手は、「あのサダハル・オーと同じグラウンドにいられるだけで光栄・幸せ・感激」とクチをそろえていたし、テレビ解説者をつとめた往年の“ミスター・ヤンキース”こと、かのレジー・ジャクソン氏は、なんとまあ、「OH-SAN」と呼称!敬愛の念をこめてである。しかも、解説途中に、そのOH-SANを誉めちぎっていた。野球人としても人間としてもである。
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そんな王さんに苦言を呈して、“枯れた落葉大木”を排除させたイチローさんには、マキャベリストとしての高い才覚も。苦言フレーズ、タイミング、公表・伝達方法、そしてその後のフォロー、いずれもパーフェクトかと。松坂大輔さんのフォロー・コメントなども綿密なる絵図の存在を臭わせている。
そもそもは北京五輪直後に、イチローさんに心酔するふたりの選手が彼に直接直訴したことが端緒だったようで。そのふたり、“星野ジャパン”とやらの中心メンバー。ノーテンキ・トリオのハシャギ振りやら、ほとんどムチャクチャな選手起用と采配振りを直訴なさったご様子(※晴天の日のデイゲームに守備経験のないレフトを守らされて致命的エラーを連発した西武ライオンズのG.G佐藤選手など、リーグ優勝を決めた日の祝賀会をも欠席するほど、いまだに“後遺症”に悩まされている様子。9月に骨膜炎を患った影響もあるようだが)。それを受けての絵図作成。“次に神木になれるのはイチローさんしかおらん――”そう確信した我がいると同時に、明日からの日本シリーズ、G.G佐藤選手がもし出場するなら人一倍応援するつもりの我もオリマス。おしまい。
by s_masuzawa | 2008-10-30 20:59 | ◆モロモロ論

●超天才 羽生で最後 違ってた


by s_masuzawa
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