■これ、フキノトウの群生写真。なんとまあ、我が家から直線距離にして30mも離れていない空き家の敷地内にて。ビックリした。周囲は一応、住宅街。密集こそしてはいないが、“首都圏ベッドタウン”(らしい)にふさわしく、イマ風新築住宅も少なくはないそのド真ん中で、かような“山菜”の群生を目にするとは・・・なる心境で。
■この密集度、壮観なる眺め――といえなくもない。山間地でもここまでの密集度は稀。ましてやここは、(首都圏住宅地の)庭地である。驚き、興奮するのもむべなるかなかと。
■とはいえ、気づくのが少し遅かった。7割方がすでに開花していたからだ。開花すると苦味が増すため敬遠され気味。食用を前提とした場合のハナシだし、また、苦味の強いほうが好みという方々も少なくはないようだが。
■実はこのワタクシ、蕗(フキ)は好物なんだが(とりわけ、おでんの具になったヤツ)、フキノトウは好みというわけではない。食感がちょっとばかり苦手なんである、とりわけ定番の天ぷらにした場合のあの“グニャラグショ”ってえ歯ごたえが。
■といいつつも、(やっぱり)むしり採った、食べごろのツボミだけを選んでポイポイと。ニンゲンの欲望とどまること(とこ)知らずでアル。
■ゆがいてから微塵切にして「フキ味噌」&「フキと白滝の油炒め」をば。熱燗の肴にしたら結構、イケる。“も一回、採りにいこ”ってな気に十分になるワタシ。厳密にいえば、「住居不法侵入」ならびに「窃盗罪」になるだろうがね、コレ。厳密にいわなくてもそうかもしれん・・・といいつつ、ここ、敷地周囲の4分の3に柵やら塀の類がない。「自由にお入り下さい&自由にお採り下さい」なる言外のメッセージだろうやと勝手に解釈。てなことはともかく、この庭地、さらに驚いたコトが。
■イガグリも落ちていたんである、それも相当数が。栗の実もかなりの数が散見。
■2本の大木が視野内にあったんだが、“栗の木だったんだ!”である。
■栗の実を手に取ってみたが、すでに“ミイラ化”状態。「もったいない!」思わずクチをつく。すなわちフキノトウもそうだが、周辺の皆さん、どなたも採らないのだ、これらアリガタイ『神の恵み』をだ。むろんワタシはありがたくチョウダイするタイプ。たとえ窃盗罪&住居不法侵入罪に問われようとも、『神』のご好意を無視はできん。♪早~~やく来い来い栗実る秋い~♪“春も夏もふっとばして来月突然、秋にならんかな?”てな(アホな)コト、本気で願う我がいる