■先ごろ、「バン・クライバーン国際ピアノコンクール」で優勝した青年。彼の紹介フレーズにはかならず「盲目の~」が付帯。また、それゆえにだろう、必要以上の大騒ぎ。世の“健常者”たる連中のココロの内底が見透けてしまって鼻白む。
■鼻白むどころか、「このバカめ!即刻、死ネ!」と思わず毒づいたのは帰国後の記者会見を観ていた時だった。彼に対して、「もし目が見えたらナニを見たいですか?」なる愚問を発したオンナ記者に向かってで。
■その数日前、民放の某ワイド番組で彼の父親へのインタビューが。父親氏が数年前、彼に全く同じ質問をしたそうな。正確には、「一日だけ目が見えたら――」だったが、それに対し彼は笑みを浮かべながら、「お母さんの顔」と答えたとか。父親氏、「その時、可愛そうだなと心底思いました」と涙声に。
■この父親氏とバカ・オンナ記者とは根本的に違う。その違い、敢えて記さぬが、分かる方には分かるハズ。バカオンナ記者の質問をそのまんま無批判に垂れ流していたテレビ局関係者は分からぬ輩の集まりなんだろうなあ~とね。
■今朝の朝日新聞投稿欄に、そのバカ・オンナ記者の質問のことが。55歳の主婦の方。ワタシと全く同意見だった。曰く、「――努力して頑張ってその可能性があることの『もし』なら分かりますが、質問者の落ち着いた美しい声とは裏腹に心ない質問だと思いました」。少なくとも、そのバカ・オンナ記者、朝日新聞の記者じゃあないということは確かだろう。ツマンネエなとね。
■今月3日、イタリアとスイスの国境近くの列車内で、日本人と見られる2人の男がイタリア警察に拘束されたというニュースが。携えていたバッグの中に約13兆円分の米国債を隠しもっていたというアレ。
■13兆円といえばわが国が保有する米国債のほぼ4分の1に相当。トンデモナイ額にして、とてつもないニュース――にもかかわらず、その後の続報が全くない。2週間も経っているのにである。拘束直後、偽造国債説も流れたが、そんなモン、専門筋がチェックすれば2,3日程度で判明するハズ。
■また、日本人を装った某国工作員説も流れたが、拘束直後に在ミラノ日本総領事館が身元調査のため即、アクションを起こしているのである。ゆえに、“シロクロ”も同じく2,3日程度で判明するだろう。にもかかわらず、続報がないということは――で。
■その「続報がない」ということ自体が、ニュース・ネタだろうが、“騒がなすぎ”の不可解さよ。少しうがった見方をすれば、「ホンモノ」&「日本人」、それも日本政府関係者であることの証左――とね。
■――と、ここまで記して、ニュース検索をしてみたら、続報があることはあった。コチラをクリック。このニュースが事実としたら、不可解さはより一層。「13兆円」の偽造有価証券所持者を簡単に釈放するなんて、ワハハ的なオハナシで。「13万円」だって、簡単に保釈されませんぜ、普通。それにである。2人の“日本人”が日本人だったかどうかも不明とはねえ。「陰謀」、それも「国際的陰謀」のニオイがフンプンと。今現在、読み耽っている『国際陰謀小説』よりもオモシロイ――そう感じる我がいる
by s_masuzawa
| 2009-06-18 20:04
| ◆世事ひょうろん