◆虫とムシ論

335.オノマトピア

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これ、アブラゼミ。名前の由来は、「鳴き声が揚げ物を揚げる際の油の音にソックリだから――」子供の頃にそう“習った”、がしかしである。いまだに、そうは聞こえないのである、このワタシには。むしろ、フライリールのラチェット音のほうがまだ近い――といっても、フライを嗜まれない方には、まったくもって、ピンとこないだろうし、今さら「ラチェット(音)ゼミ」に改名しろ!と独り言い張るつもりも全くないが。その「油の音」ならむしろクマゼミのほうが近い(と思ふ)。
ユニークなサイトを見つけた。各種セミの鳴き声紹介サイト。コチラをクリックのうえ、クマゼミとアブラゼミの鳴き声を聴き比べてたもれ~。その間、暫時休憩――続きは本日、夜(の予定)。

●ただ今、8月27日の夜7時過ぎ。丸1日遅れで続きをば――

セミの鳴き声を擬声語(擬音語)として表記した場合、納得できるのはミンミンゼミだけだ。アレはどう聞いても、「ミ~ンミンミンミンミンミィ~ ミ~ンミンミンミンミンミィ~」としか聞えない。それに対し、ツクツクボーシなど、なんべん聞いても「ツクツクボ~シ ツクツクボ~シ」にはとても聞こえん。「シュルシュルビョ~イ シュルシュルビョ~イ」、あるいは、「ビュクビュクグォ~イ ビュクビュクグォ~イ」等々無数。日によって、ないしは体調や気分によって違うように聞えるものだ。
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柿の木にとまるその“シュルシュルビョ~イ”ないしは、“ビュクビュクグォ~イ”。そもそも、生き物の鳴き声を文字や言語で表すのは難しい。国や民族によって同じ生き物の鳴き声表記が極端に異なるのは、そのためもあるのだろう。がしかし、雄のニワトリのアノ「コケコッコ~!」なる雄たけび風鳴き声が、英語では "cock-a-doodle-doo~!"と表記されるってえのがどうにも解せん。「クックドゥ」と「カップヌードル」を混ぜたようなモン(ひとえに、マズそう~!)。「提供:AJINOMOTO&日清食品」と断りを入れたくなるような表記ではある。
雄のニワトリは英語で、“COCK”。鳴き声から命名されたのか、あるいは、すでに、“COCK”なる呼称があったがために鳴き声がそう表記されるようになったかは不明(※たぶん前者だろうがね)。「ニワトリが先か卵が先か――」みたいなモンで。
ツクツクボウシの場合は、明らかに後者、すなわち「初めに呼称ありき」。このツクツクボウシなる呼称、平安時代にすでに。別名、「法師蝉」(※夢枕獏さんは『陰陽師』内で「月突法師」と表記)。当時からあった――というより、仏教文化隆盛時代であったからこそポピュラーだった「法師」なる用語が前提となったがために、ワタシには、「ビョ~イ」とか「グォ~イ」としか聞えない鳴き声が「ボウシ」と解されたんだろう。
ちなみに、本記事タイトルの「オノマトピア」とは、擬声語・擬音語の英名。擬態語や音喩も含めた総称。日本語ならびに日本(文化)は、世界に類をみない“Onomatopoeia”の大宝庫圏!表記文字が漢字・ひらがな・カタカナ、そしてローマ字と4種もあることも要因に。個人的に大好きな領域ゆえ実は、そのあたりをメイン・テーマに記すつもりだったんだが・・・・・ただ今、8月28日の朝4時半。チンタラ記していたら、どうにも面倒臭くなっちまって・・・ワハハ!と自嘲的に笑って収束&終息させる我がいる。許してたもれ~。気が向いたら、いずれどっかで。オシマイ。

オマケ
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●ツクツクボウシと柿木の樹皮。ほぼ完全なる完璧なる擬態。見事なもので。写真に撮って再認識した次第。ちなみに、「保護色」とは「色」のみの擬態。すなわち、擬態のひとつ(にすぎない)。「模様」も擬態要素のひとつだが、なぜか呼称はない。「保護模様」・・・しかないか。当たり前が過ぎて、ツマランが――。「色」には「模様」が含まれる――てなこと、どっかの“識者”(とかいうボンクラ)が、したり顔でのたまっていたが、ソレ、円周率を「3」にしちまうような思考回路と同一。「ツマラン」どころか、「バカ丸出し」というんだろう、そういうの。ワハハのハ!

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Commented by EJ at 2009-08-27 06:53 x
おもしろいサイトのご紹介ありがとうございます。
姿を見たことがなかったので、変なアブラゼミの声だと思っていたものが、実はコエゾゼミや、もしかしたらヒメハルゼミの可能性もあったことを知りました。
私はアブラゼミの色がアブラアゲを連想させるからそんな名前になったのだと想像していましたが、揚げる音だったんですね。たしかに勢いよく揚げてるのならクマゼミの方が近いですね。

休憩中のコメント、ごめんなさい。
Commented by s_masuzawa at 2009-08-28 05:35
>EJさん
書き終えたのはほんの30分ほど前でした。チンタラ・モード全開です。
ネコを連れて早朝散歩。チンタラチンタラと。
あのサイトで、ヒグラシの鳴き声を聞いて、「アレ、そうだったんか!」と。
カブトムシかオオクワガタの鳴き声かと思ってましたんで――は、軽いジョ~ダンですが。
油揚げの色はまだまだ淡く上品な色。20回ぐらい連続で使い濁りに濁った油の色なら、アブラゼミの体色とソックリになることでしょう。
そん中にアブラゼミを入れたら完全保護色に。
経験はありませんが、容易にイメージできます。揚げたいとも食べたいとも思いませんが。
数日前より、アブラゼミよりミンミンゼミがやツクツクボウシが主役に。
子供の頃、ツクツクボウシの鳴き声がそこら中から聞こえるようになると、やたらもの哀しくなり、テンションが一気に下がりました。
「夏休みの終わり」を実感するからです。宿題やってませんでしたしね、毎年。
夏休みなど全く無縁な現在でも、そうなっちまうというのも、もの哀しいサガ。死ぬまで続くんだろうと思うと、さらに哀しくなりますね。
今からビール飲んで、誤魔化しちまいますが。ワハハです。
Commented by EJ at 2009-08-28 07:37 x
ツクツクボウシは私にはオーシツクツクに聞こえます。こいつが鳴き出すと、やはり夏休みの終わりを感じてあせり始める心理は今も抜けません。増沢さんと同じですね。
今も8月末日締め切りの原稿をかかえながら、自分のパソコンが壊れた状態で旅に出ていて、昼間は元気にツクツクボウシが鳴くのを聞かされています。子供のころそのまんまです。8月の最後の1週間は死ぬまで好きになれないかも。こんな時期に旅行を入れた自分の浅はかさを悔いている次第です。
Commented by s_masuzawa at 2009-08-28 11:56
>EJさん
鳴き始めと途中と終結部で微妙に印象が変わりますね。
終結直前部など、「ホシイオス ホシイオス エエ~~~ン」と聞こえますが。
「欲しいオス 欲しいオス」・・・「メス」を欲しがって鳴いてるハズなんですがねえ。ワハハです。
「8月の最後の1週間は死ぬまで好きになれないかも」――秀逸なフレーズですね。共感に近いモノが。
まあ、一種のトラウマでしょうが。
毎年、「7月中に宿題は8割仕上げるゾ!」と意気込むまではイイんですが、8月末の最終週に8割は残っていました。
ヤナこと、後回し。毎日、午前中は釣り三昧、午後はハチの子やら野菜や果物類の採り三昧――。
近い将来、さような『環境』に回帰させたいと結構強く願い&指向していますが。
それが実現されれば、トラウマから開放されるやもと。
締め切り逼迫した原稿書きの“苦しみ”、分かります。「チキュウが爆発しないかな?」と思ったこともしばしば。
ご奮闘のほど。陰ながらご支援申し上げます。
Commented by dadlife at 2009-08-28 22:37 x
s_masuzawaさん、こんばんわ。
お盆の中頃から急に涼しくなり、夏の面影も記憶しないうちに秋の気配を感じる今日この頃、いかがお過ごしで・・って、masuzawaさんの事ですからバリバリ元気にお過ごしの事と(笑)。
セミ・・夏の終わりを告げるかの様に、アブラゼミの声が減ってきたような気がします。
子供達の夏休みも残り2日。
自分も禁漁までに後2回は釣りに行きたいな-と。
Commented by ならおう at 2009-08-29 02:02 x
ツクツクボウシは「オーツクツクオーツクツク」と。
クマゼミはジー・・・シャンワシャンワシャンワと加速してシャワシャワサワサワ・・・ビ。ですね。なぜか最後にビって飛んでいきます。このでかい蝉は子供の頃に虫かご一杯に詰めました。最近も大阪市内で同じ事をしている子供を見たので、よほど環境に馴染んでいるのでしょう。
円周率を3にする愚挙。電卓を用いるがために概算が出来なくなったことを憂いたのでしょうかねぇ。逆に有効数字の概念を持っていないからそういう暴挙ができたのかもしれません。
可哀相にそろそろ社会人になる世代は「ゆとり」と言われているそうです。

Commented by green phesant at 2009-08-29 21:34 x
キジの鳴き声は桃太郎から始って「ケーンケーン」と相場は決まってますが絶対そうは聞こえませんよ。「ミェーミェー」です。s_masuzawaさんお気に入り=Youtubeで確認できます。日本(文化)は、世界に類をみない“Onomatopoeia”の大宝庫圏!に大きく賛意を示します。日本漫画の吹き出しなんかは芸術ですよね!cockは鳴き声が由来と、ツクツクボウシは柿の木に多く止まるのは、なるほどそういう理屈かア。。。となりました。
Commented by s_masuzawa at 2009-08-31 10:40
>dadlifeさん
“バリバリ”とばかり、バリバリ元気にゴーヤを齧ってます。
最近は、ご近所にご持参申し上げても、喜んでもらえませんので、やむなく自家消費。
なにせ、「頼むからもろうてつかあさい!」ですからね、ワタシのスタンス、最近では。
といいつつ、シーチキンと混ぜてマヨネーズで合えると結構いけますね。
それに、梅の漬け汁を少量入れて白ゴマを。
大量に作って毎食食らってます。
今日は、夏休み最終日・・・日本中のガキども、もとい。お子様たち、相当沈んでることで。
自民党(と公明党)ほどじゃあないかもしれませんが。
ワタシんとこの選挙区、立候補者がたった3人。投票所で初めて知りました。どいつ、もとい。どなた様が当選なすったか・・・知りません。
ワタシじゃあないことは確かですがね、「1票」じゃあ受からんでしょう~、ワハハハ!
Commented by s_masuzawa at 2009-09-03 22:33
>ならおうさん
返信遅延申し訳ありません。No.336の記事で記したように、一昨日、EXCITEブログがアクセス不能だったことも理由(のひとつ)。ご容赦のほど。
クマゼミは元々温かい九州をはじめ西日本に多い種類ですね?生まれ故郷の信州でも東京でも、子供の頃、一匹たりとも捕獲したこともなければ見たこともありませんでした。
ところが最近、東京でもしばしば見つかっているそうで。温暖化・・・なんでしょうかねえ。
「円周率=3」は、正しくは「状況によっては3でもイイ」だそうですが、“二股”用意した理由は「(円周率を学ぶ)小学5年生には小数点の乗除計算がムズカシイから」だそうで。
なんなんですかね、ソノ理由にもならん理由。面倒なコトや複雑な理屈は斬り捨てて、それでヨシ!とする感覚、「毛バリは何でもイイ」とかのたまう和式毛バリ釣り屋にも相通ずるものが。「ゆとりの毛バリ釣り」とでも命名すりゃあ、恥の上塗りで、ちょうどいいかもとふと思いました。ワハハです。
「ゆとり」ってえのは、むしろ2兆桁を超える円周率を計算することなんじゃあないでしょうか。先ごろ、世界記録が更新されましたが。“日本”で更新されたのが何とも皮肉で。

Commented by s_masuzawa at 2009-09-03 23:19
>green phesant さん
返信遅延、ご容赦のほど。その分、ちょっと長めに――。
キジの鳴き声は実際に幾度となく耳にしたことがありますが、おっしゃる通り、絶対に「ケーンケーン」とは聞こえません。
そう鳴くのは、オオカミ少年です・・・と、このジョーク、お分かりになりますか?私と同世代でしたら分かるんですがね。ハハハです。
ご指摘の漫画の「吹き出し」、「ガーン!」とか「バキューン!」とか「しゅるしゅるしゅる!」ってな類の“効果音”のことを言っておられるのでは?と。
「音喩」ってえヤツですが、おっしゃる通りゲイジュツ品です。まあ、よう考えるワ・・・ですが、アレがあるから漫画の表現力、飛躍的にアップしています。
それもカタカナ、ひらがな、ローマ字(場合によっては漢字)と表記の仕方で印象が変わりますんで、日本ならではの「文化」かと。
もっとも、外国語に翻訳する際には大いにネックとなるようですが。
(続きます)
Commented by s_masuzawa at 2009-09-03 23:24
>>green phesant さん(続きです)
たとえば、中国版では、「シーン」は「静寂」と書かれているそうですからね。伝わらんでしょう、ニュアンスは。
「ガッキ~~~ン!」なんてえ音喩、どう“翻訳”するんでしょうかねえ~。
「楽器~~~nnn!」とでもヤルんでしょうか。
予備校時代に、やたらめったら「漢文はスバラシイ!日本語なんて・・・」とバカのひとつ覚えみたいに喚くアンポンタンな先公、もとい。センセイ様が。
我慢にガマンを重ねていたんですが、ある日、堪忍袋の緒がプッツン!(この「プッツン!」も中国語なんぞじゃあ表現できんでしょうや)。
漫画の音癒を例にケンカを売って論破したことが。
ザマアミロ!でしたねえ~。ワハハです。
日本語、サイコ~!!デス。(←この「サイコ~!」も中国語風情じゃあ、「最古~!」とでもヤルんでしょう~。ワハハハハ!)
by s_masuzawa | 2009-08-26 10:50 | ◆虫とムシ論 | Trackback | Comments(11)

●風止んで 落ち葉で埋まる アノ小池


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