人気ブログランキング | 話題のタグを見る

◆ふらいふぃっしんぐゴッコ

340.遅ればせながら『フライの雑誌』最新号とっくに発売

340.遅ればせながら『フライの雑誌』最新号とっくに発売_a0054043_19141519.jpg
一ヶ月以上(も)前に発売になっている『フライの雑誌Vol.86』を今頃やっと紹介する怠慢さをイチバン自覚しているのは当の本人ゆえ、苦笑交じりで読んで下さいなとね。
真っ先に読み進んだのは、前号からの続編でもあるこの記事デシタ。
340.遅ればせながら『フライの雑誌』最新号とっくに発売_a0054043_19304648.jpg
今回のこの対談記事のメインテーマは、「どうすりゃあテンカラ人口が増えるか」だった。「アレま!」だった。読み終えたうえでの率直な感想。以前、当ブログのどっかで記した覚えがあるが、「金持ちになるにはどうしたらよろしいか?」なる設問に、「宝くじを当てればイイ」と答えるがごとき隔靴掻痒感が随所に。
とはいえ、かような発言を公の場で開陳することに関しては、ご立派!かと。やたら気取った風の洋風毛鉤ギョ~カイの面々なんざあ、声を挙げるどころ、(またまた)タナからボタモチ落ちてくるのをクチさあ開けて、待ち焦がれているだけですからねえ~。ミットモネエったらありゃあしませんぜ。
テンカラ界、僭越を承知で言えば、「サミット」なんて用語を使わないこと――というより、その用語を意図的に避ける感性が必要でしょうや。もひとつ。おなじく、ひとりよがり風の「雅号」なんぞを使わないこと&それが「粋」どころか、“ミットモネエ”と感じる感覚を磨くこと。「本名」がイチバンでしょう、本名が。ド~~ン!とばかりに「瀬畑雄三」。「絶対的一枚看板!」と久野康弘氏が評したコレに勝る“雅号”はなし!
340.遅ればせながら『フライの雑誌』最新号とっくに発売_a0054043_11444041.jpg
今号の特集は、コレ。『辺境』。良き響きかなである。とはいえ、ワタシにはほとんど無縁。だいいち、ヒコ~キが大の苦手である。のっぴきならぬ事情があって、カナダロッキー山脈の奥部を流れるスティールヘッドで有名な河川に一度だけ訪れたことはある。がしかし、あそこは“Frontierの地”というより、“Wildernessの地”。微妙にして明らかに違う。そもそも「辺境」にパッケージ型ツアーは似合わない。
国内に眼を転じれば、ワタシにとっての辺境の地は、「知床」。フライフィッシングで最も多くのサカナを釣ったのはこの地だった。100匹どころではない。200匹ぐらいは釣っただろう、それも半日ほどで。まだ湯気の立つヒグマの糞塊を眼にし、同時に強烈な野獣臭を鼻腔が感知しなければ、その倍ぐらいは釣っていたかもしれんが――。

ところで、かような釣果を釣り界では、「爆釣」と表現するようで。「バクチョウ」だと。ヤな響きかなである。『フライの雑誌』前号の連載で、「この『爆釣』なる表現は、料亭を訪れたら『爆食メニュー』が品書きに記載されているようなモノ」と記した。少なくともフライフィッシングには似合わんとも。さらには、この用語を否定する気はないとも。はっきり言って、ソレ、本意ではナシ。公の場ゆえ、少し遠慮しただけ。断固完全否定。下劣低劣極まりなき用語と断じている。
アノ、“獲ってナンボ”の漁師サンの世界にですら、「爆漁」はなし。「豊漁」や「大漁」はあってもである。さあその事実をどう受け止めますか?「爆釣」なる下劣用語を連発なすってこれっぽっちも恥じることのない皆サマ方は。とりわけギョ~カイ、中でもフライフィッシングにご縁を持たれておられるユ~メイ人諸氏は。その一部には、“キョウイク”とやらに関わっておられる方も散見できるが、はっきり言って、「その資格ナシ!」でアル。
異論・反論、大歓迎。この記事に投稿せいとはいわん。ご自身のブログあたりでいいから、ロジカルに述べてくれやだなもし。誤字脱字にだけは気をつけて。徹底論戦しようじゃあありませんか、ワタシごときでよろしければ。ただし、間違っても、「言葉狩り」なんてえ定義・認識はすんなよな!オイ。

10年ほど前のこと。釣り業界最大団体の実質トップに当時おられた御仁に提案を。「一年に一回、『(お)サカナ供養の日』を設けたらいかがで?」と。「比叡山から酒井雄哉大阿闍梨(クラス)をお呼びして、お経をあげて頂く――ウンヌンカンヌン」と具体的に。ギョ~カイのプローモーション施策にして啓蒙活動でもあり。その種のパブリシティ活動をやらなさすぎなんである、このギョ~カイは。ケツに火がついたときに慌てて「キョウイク」だの「イノチの大切さ」なんぞを持ち出したって失笑を買うだけなんである、あのバス・バッシング風潮真っ盛りの頃にしでかした「愚」を見れば明らかなように。
くだんの実質トップの御仁、我が提案に痛く共感・エラく乗り気に。「次の理事会にかけましょう~!」。その理事会とやらがクセモノなんだが・・・とニラんでいたところ、その通りの結果になったようで。イチバン、啓蒙教育が必要なのはその面々――そう改めて思った次第ナリで。ワハハのハ!

そもそも、「釣り」なるアソビ、(お)サカナを相手にしないと成立しないアソビである。それも「生きてる(お)サカナ」をだ。とことん『謙虚』であるべし!ガラにもなくそう思い続けている、ココロの片隅で。ましてや、(ご)ショ~バイで関わっている皆サマはなおのことかと、同じくココロの片隅で・・・。さような皆サマが、人並み、ないしはそれ以上の生活環境を保てるのも“生きてるおサカナさん”のお陰なんですぜ。分かっとりマスカや?「マタギの精神に(少しは)学べや!」で。
その精神(性)のカケラすら持ちえていないことを端的に示している典型例が、「爆釣」なる用語である。ノーテンキにして傲慢、パッパラにして不遜極まりなし。
――てなあたりを我が主張の主軸に据えますんで、ぜひとも異論反論を――。できなきゃ、少なくとも「キョウイク」からは離れろや!でアル。

340.遅ればせながら『フライの雑誌』最新号とっくに発売_a0054043_1938537.jpg先日読み終えたこの小説、「知床」が舞台。4年前の世界遺産登録以来、観光客の急激な増加で、様々な問題が。「保存」のための登録が「荒廃」に帰結する皮肉さよ。そもそも、こと日本に限っていえば、日光東照宮や姫路城などの文化遺産はともかく、知床や屋久島、白神山地のような自然遺産は登録対象にすべきではないかもしれん。ひとつに管理がしにくいという点と、もうひとつはモラル観の欠如。なにせ、『自然』を相手に遊ばせて頂いているハズの側が、「爆釣!」と喚いてなんら恥じないのがニッポン国民の属性&民度ゆえ。
てなことはまあともかく、この小説には、「知床を全面立ち入り禁止にすべし!」と主張する教条的かつ過激な原理主義者が登場する。アンポンタンな「バクチョウ屋」よりゃあはるかに共感できるワタシ。採った行動も心情もである。
さらには、3種類の「犬」も登場する。北海道犬とドーベルマンと、そして・・・。この「・・・」部分の「犬」の登場設定はユニークだ。敢えて犬種は明かさぬが。個人的に、大いにロマンを感じてしまった。「知床をイエローストーンに――」とだけ記しておこう。かなり以前、当ブログのどっかで記したことだが。
読み終えた段階での感想は、イマイチ。昨年度の江戸川乱歩賞受賞作のひとつなのだが、審査員のひとり、東野圭吾さんが最後まで抵抗した理由がなんとなく分かった。「甘い」のである、全てに渡って透徹度が。とりわけ、『自然観』。数ヶ月前に読破した樋口明雄氏の傑作『約束の地』と無意識のうちに比較して読み進んでいたようだったので、なおさらだった。ジャンルは共通。しかし、読後の重量感に雲泥の差が。ポテトチップとウナ重ほどの差。おそらく、『訣別の森』の作者は、『自然』を相手に遊んだ経験が希薄なんだろう。ヘリコプターと自衛隊にはやたら詳しいが。もっとも何十年にも渡って遊んできた面々の中にも、「バクチョウ!」と喚いて悦に入るボンクラ風情もゴロゴロいるがね。ちと、シツコイかな?ワハハハハ!
2週間分の“隙間”を埋めるがごとき長文をしたため終えて、ひとり悦に入る我がいる。ブログ更新が滞っていたがためご心配をして下さって、ご丁寧にもお電話やらメール、スカイプを下さった皆々様、アンガトサンでした。オシマイ。

追記
●「爆釣」用語否定論に、「よくぞ書いて下さいました!」「おっしゃる通り!」とのご感想を、現在も変わらず懇意にしているギョ~カイ関係者より頂戴。実はワタシ、かの清水一郎サンは、この言葉を連発してるんじゃないかな?とおっかなびっくりだった。なにせ、それこそ“バクチョウ”しまくっている御仁ゆえ。ご本人に直接訊ねたところ、「絶対に使いません!」とキッパリ!だから贔屓しちゃうんだよねえ~ワタシ。「疑問に思いつつも、ついつい使ってしまいました。これからは使いません」と額の汗をぬぐう風だった某氏も贔屓にしちまいますが。ワハハハハ!

by s_masuzawa | 2009-09-30 19:14 | ◆ふらいふぃっしんぐゴッコ

●超天才 羽生で最後 違ってた


by s_masuzawa
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31