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◆ふらいふぃっしんぐゴッコ

485.『市長死す』ココはヘン(すぎる)!とフライ屋的視点から

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●コレ、京菜の花のツボミ。これもまた「菜の花」ナリ。ただし、京菜の場合は、開花した「花」を食すことが多いとネット検索したら。


昨夜放映されたドラマ『市長死す』、いかがでございましたでしょうか?

紹介ならびにオススメしたこのワタシ、実は・・・眠っちまいマシタ!ワハハハハ!アタマから50分ぐらいは観てました。が・・・・。終了15分ほど前に“起床”して、「イッケネエ───ッ!!!」。
ソファにドッカリと腰を据えて観始めたまではよかったんですが、始まると同時に飲み始めた「麦ホ」の酔いが急激に。夕方5時には確実に痛飲し始めるその種の飲料を、昨日はグッと我慢。飲み出すと8時ぐらいにやたら眠くなるがため。
ですんで、昨日は“我慢”したというわけで。番組が始まっちまえば“禁”を解こうと。さすがに眠りゃあせんだろう~というヨミは大甘でして、何回目かのCM入ると同時に、ちょこっとカラダを横たえたらそのまんま・・・・・。

そんなマヌケなワタシですが、初っ端から登場した「フライフィッシング・シーン」に関する雑感を。ご覧になられたフライ愛好者、さぞかし「違和感」を多々感じられたことでしょうや。ワタシは溜息と頭ボリボリ(と叱声)の連続デシタ。“こりゃあ、『釣りバカ日誌』以下だな・・・・・”率直な感想ナリ。
まあ、フライフィッシングならびに渓流釣りに全く精通しとらん方が演出あたりを担当すると、あ~~んなモンです。といいつつ、『The落胆』したのは事実ナリ。だからといって、そういう目線だけで、重箱の隅をばつつくがごとくイロイロもの申すというのも性に合いません。とはいえなんで。オススメした当方の「責任」と、岡田裕師さんの「名誉」のために、ツラツラと書き連ねようと意を決した次第で。
先ほど、岡田さんと電話で会話を。そのうえで、「ヘン(変)」な箇所を以下に羅列。ホンキで批判&批評しようと思へばキリさなくなりますんで、ま、テキトーに。

その「ヘン」な箇所、初っ端からすでに多発(※というか、初っ端部分しか観とりません。ワハハ!)。まず、渓流域で5人ものアングラー(釣り人)が一ヶ所にカタマッテ釣りをするなんてえのが、「ヘン」。それも全員がテンデバラバラの方向にフライを投じている風なのはさらに「ヘン」(同一方向なら場所によってはありうる)。
そのうえ、ひとりが投じてる風の場所に、別のひとりが立ちこんじまってるなんてえのは「大ヘン」。昨日の降雨によって生じた道路の水溜まりに釣り糸を垂らすのと同程度に絶対に釣れん。それゆえ「ありえん」シーンでございます。
その投じているひとりのキャスティング・スタイルたるや・・・・。「ヘン」を通り越して「ブザマ」そのもの。JR東日本のCMにご登場なさった(かの)吉永小百合さんのほうが断然、サマになっとった(※ウワサでは吉永さん、数時間程度のレッスンで一応はアノ域に達したそうで)。

そのひとりのさらに上をいっていたのが“別のひとり”。画面を観た際、“このヒト、いったいナニやってんだ?”と。へっぴり腰で、ロッド(釣竿)をほぼ水平状態にしたまま、なんやアタフタと動きまくっている。すぐに「!!!」となったワタシ、思わず声をあげ(ちまっ)た。
「ランディング・シーンのつもりか!?コレ!」。続いて、「アホかッ!」&舌打ち。ちなみに「ランディング・シーン」とは、おサカナ(ちゃん)をハリに掛けてから手元に寄せてくるまでのヤリトリ経過情景のことでございます。

そして、その釣り上げた(んだろう)おサカナを握ってるシーン。「アッ!マズイ!」とこのワタシ。ギュギュッ!とばかりに思いっきり握り締めていたからだ。今どき、水に浸した状態でああいう握り方する釣り人、たぶんおらん。釣法やレベルに関係なく。いわんや“フライ屋”には。釣ったサカナをほぼ確実にシメル(=殺める)職業的漁師さんだってヤラン、少なくとも水に浸した状態では。
岡田さんに伺ったら、ディレクター(屋サン)の指示だったそうで。一応は「意図」があったそうなんだが、その意図とやらを聞いて、「思い込みと勘違いによるピント外れの典型」と一刀両断。その思い込みと勘違い、「牛豚鶏等の肉を捌く職業の方はその対象生き物を殺める前にイジめまくる」というようなモンだからで。ヒデエよな、ソレ。そう思いませんか?

さらには、市長さんの遺体を発見する御仁のシーン&スタイル。ワタシ、その御仁が河原を歩くシーンを観て、マジメなハナシ、“アレ!?なんでAD(アシスタント・ディレクター)が登場しちまってるんだ???”と。すなわち、全くもって「釣り」の雰囲気が感じられなかったのだ、ただ漫然と歩く(だけの)様子と帽子すら被らぬ“ファッション”をみて。
屋外ロケの場合、ADサンの中には、フィッシング・ベスト着用の方が少なくない。帽子はナシでである。ゆえにワタシの勘違い、“的”を射ているという皮肉さ&滑稽さ。笑えんけどさ。ハハ。

以上の点だけで、「リアリティなし!」と断じたワタシ、大いにシラけちまった。途中、眠りについた最大要因は「麦ホ」によるものではなく、実は『The 落胆』こそに。このノリだと、フライ関連以外の他の部分でも、ワタシが気づかぬような「ヘン」な箇所があるだろうことは容易に想像が。ちなみにワタシ、リアリティに欠けたドラマはとにかくダメ。ましてや松本清張センセイ原作のドラマでっせ。この御方の小説、リアリティのそれこそカタマリでせうや。

途中眠っちまったワタシが言うのもナンですが、そもそも「フライフィッシング」をわざわざ選択する必要が、しかも5人(かそれ以上)のフライ屋サンを登場させなくてはならない(しかも時に同時に)必然性があったのかどうか大いに疑問で。

こうした点をもし「誇張」と強弁するのなら、演出における「誇張」のなんたるかを知らん証左だ。演出担当者はよく「誇張」とクチにするし、当該番組の御担当者もそのひとりと推察されるが、往々にして“逃げ口上”にして使っているケースが少なくない。「リアリティ」と「誇張」とを対立概念と勘違いしてだ。そう、まさに勘違い、それも甚だしき勘違いにして由々しき勘違いなんである。この点はテレビだけのことではなく、映画はむろん、演劇にしても小説にしても然り。

「誇張」には2種類アリ。「リアリティに基づいた誇張」と「基づかない誇張」の2種。その違いはなにかといえば、表現対象の「コア」ないしは「キモ」的部分を「押さえた」ないしは「掴んだ」うえで誇張表現を採るかどうか。詳しくは面倒なんで省略するが、そのキモ的部分を押さえてさえいれば、5人のフライ屋が同じ場所で釣るなるシーンが絶対に必要ならば(とてもその必要性は感じとれなかったが)、そこそこのスケールを有する「淵」を釣り場として選択しただろう。
ついでにもひとつ(だけ)。遺体発見者が河原を歩くシーン。仲間のひとりに、「オレ、上流で釣るよ、イイ場所あるって聞いたから」ぐらいの一言入れて歩くシーンに続けただろう。オマケとして、帽子がツマランから非着用というのなら、バンダナ巻かせりゃあエエ。ワタシが演出屋だったら、タオル巻かせますがね、それも柄モノの。ワハハ!

まだまだ記したいこと、実のところヤマほど。たぶん「続編」を近々。当該ドラマを視聴なされた方々をはじめ、皆さまの御意見を拝聴したく、久しぶりにコメントを“解禁”させていただきますので率直なる御意見・御感想の類をぜひに。とりわけ、「cyclonengineさま」、ブログ開設を記念してぜひがぜひに!辛口評、お待ちしとりまっせ!

これから、「京菜の花」の天ぷら揚げる我がオリマス。初めて食すシアワセにうち震えてオリマス。おしまい。
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by s_masuzawa | 2012-04-04 13:46 | ◆ふらいふぃっしんぐゴッコ

●超天才 羽生で最後 違ってた


by s_masuzawa
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