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◆ふらいふぃっしんぐゴッコ

103.フライの雑誌最新号

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『フライの雑誌』最新号が発売に。早速、送って頂いた。アリガトウございますです。特集の冒頭を飾る『反骨のフライ』なるインタビュー記事がイイ。記事内容もだが、インタビューに答える中馬達雄さんもだ。気骨に溢れているよ。
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写真左下の部分にかような文章が。『海の向こうから輸入されたり、他人が作ったパターンをありがたがっても面白くないでしょ〜中略〜カリスマの宗教者がいたとして、信者はそれに乗っかっていれば楽。そういう構造がフライの世界にもある。〜以下略』。いたく共感。まるで『共感の連帯保証人』に出会った気分。というのも、ひとつに似たようなコトを当方も記しているからだ。むろん全くの偶然。



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わざとボカした『およげ!たいやきくん』のジャケット写真の意味は、文章を読んで下さればお分かりに。ワタシなりの表現は、『ウチの教祖サマはサイシュウ解脱者デス』なんちゅうワケわからんフレコミをハナから信じちまうのは単なるアンポンタンにすぎん!だけどね。だいたい市場を支えるファン人口が5万人いるかいないかのチッポケな世界で、カリスマもフスマもないだろうや。エキスパートなどと言われる手合いにもハシ棒にもかからぬ輩も少なくないが、そんなモンにいまだに依存しとる体質は滑稽至極。だから市場は縮小の一途を辿るワケ。そのあたりをズバリ!とばかりにテーマにした記事も今号に。
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タイトルがスッゲ〜!でアル。執筆者の庵豊さんは古くからの友人。フライを通じて仲良しに。先頃まで、(無印)良品計画で宣伝室長やらキャンプ事業部長やらをやってたおヒト。20年以上前に始まる「MUJIキャンプ場プロジェクト」の発案から構築までをほとんど単独でおやりになった手腕は、ただただお見事&ご立派。その庵さん、今月から大学教授なるカタガキの持ち主に。教鞭をとる科目のひとつ(のテーマ)が『フライフィッシング』。痛快至極。
記事内で庵さんは、『ハビタス・メンタリス』なる(ムツカシイ)概念を副次的に踏まえながら、今日のフライフィッシング・マーケットに論及。当方なりの分析論も加味した上で要約すれば、ファン層の無意識的な意識変化と(それすなわち「時代的気分=ハビタス・メンタリス」に裏打ちされたもの)、それによって顕在化する購買行動等の質的変容への対応が既存市場サイドはできていない──それゆえに、市場が沈滞化・縮小化するも必然となる。
実際、全くできていないし、さような観点から『市場』を俯瞰するセンスすらもない。25年ほど、このギョーカイと片面的付き合いをヤッテきたゆえ断言できるね。そのひとつの典型例が、中身空っぽな“エキスパ〜ト”とやらへの依存、それも“昔の名前で出テイマス”的手合いへの依存主義。タチが悪いし、そりゃあ飽和化もするワイなでアル。もちろん、そのあたりにきちんと気付いている方々もいらっしゃる。そういう方々は、いかなるアクションを起こすのか。ひとつに、『フライの雑誌』に広告出稿。ハハハのハ!
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1年以上前から、同誌表3広告を継続的に展開しているこのクライアント、実は久野康弘さんが経営する会社である。おそらく現在、最も販売実数が多いだろう『フライの雑誌』(という『事実』すら多くのクライアントさんはご存じないようで)。にもかかわらず、広告主が少ないのは、ワハハハハハ!的状況だ。ワタシなんざ、同誌に広告出稿するクライアントをハナから信用するね。(延々と続く予定。したたかに酔っぱらっているゆえ、文章も大きく変わるかも)
同誌の主たる読者層は“ムツカシイ面々”と言われ&思われているようで。実際にそう(かもしれない)。観点変えれば&好意的に見なせば、『通』なんだろうよ。少なくとも、名ばかりの“エキスパ〜ト”なんてえシロモノが、“似非(エセ)スパ〜ト”であることぐらいはシッカリ見抜くだけの眼力はお持ちのようで。鮨屋へ行って、しょっぱなから「トロ!イクラ!ウニ!」などとは間違っても連呼しない『寿司通』と相通じるものが。ちょっと斜に構えて、「アオヤギ」とつぶやくようにオーダー。ひとつ間違えりゃあ、嫌味な客だが、それなりにハマりさえすりゃあ、小粋でアル。
フライ市場でショーバイなさる皆サン、「トロ!イクラ!ウニ!」型顧客をメイン・ターゲットになさりたいご様子がフンプン。楽だもんねえ〜。しかしである。そんな“楽”な客だって、学習能力はギョーカイ屋の1万倍は優れているから、すぐに飽和化。ちょっと気取って(&粋がって&背伸びして)、「アオヤギを……」なんてオーダーしたら「今日はないんスよ〜」。「……じゃあ、コハダ」「それもないんスよ〜」「そんじゃあ……コバシラ」「もないんスよ〜」。で、唯一提供できる「トロ!イクラ!ウニ!」も出何処はアヤシイ、カビも生えてる──これじゃあねえ〜。寿司ギョーカイもスクラップ&ビルドが凄まじいようだが、ギョーカイ全体は右肩上がり基調。ひとえに『通』を唸らせるだけの複層的市場構造ができているからに他ならない。
中馬達雄さんとは全く面識はない。しかしながら、氏のような方こそ、『エキスパート』と呼ぶにふさわしいと心底思っている。高い『オリジナリティ』とそれを支えるキャリアとノウハウ&スキル。もひとつ、確たる『哲学』。「野にあって交わらず」。『達人』てえのは孤高であるべきなんだよな。『連帯保証人』に出会えた悦びにウチ震える我がいる(──は、ちょっと大仰かな?)
by s_masuzawa | 2006-05-21 20:10 | ◆ふらいふぃっしんぐゴッコ

●超天才 羽生で最後 違ってた


by s_masuzawa
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